本文に移動

“国税庁幹部 潜行監察受けるや大統領府から電話殺到”

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/380481.html

原文入力:2009-10-06午後10:13:45
パク・ヨンチャ企業税務調査 引き受けた国税庁幹部

ソン・ヨンチョル記者,チェ・ウソン記者

民主党ペク・ジェヒョン議員,国政監査で主張
“懲戒回付せず口頭警告にとどまる”
当事者“権力庇護の部分 何も知らない”

6日国税庁で開かれた国会企画財政委員会の国税庁国政監査では国税庁のテグァン実業標的税務調査有無が焦点になった。民主党議員らは当時テグァン実業調査を引き受けた国税庁幹部が不適切な身の振り方をしたにも関わらず権力の庇護を受け懲戒を避けた情況を提示し標的税務調査疑惑を浮き彫りにした。

ペク・ジェヒョン民主党議員はチョ・ホンヒ国税庁徴税法務局長を呼び「テグァン実業税務調査は脱漏所得を調査したのではなく、政治的背景を持って秘密資金を検索した調査ではなかったか」と尋ねた。これにチョ局長は「法にともなう手続きを遂行した」と話した。

チョ局長は昨年ソウル国税庁調査4局長を務めており、パク・ヨンチャ会長のテグァン実業税務調査を引き受け、これを現在米国に逃避中のハン・サンリュル前国税庁長に報告した。チョ局長はパク・ヨンチャ リストと関連し野党圏はもちろん与党要人らの情報も深く知っている人物と知られた。調査当時テグァン実業税務調査が釜山国税庁管轄なのに国税庁長の別動隊と呼ばれるソウル国税庁調査4局が引き受けたことを巡り標的調査論議がおきた。チョ局長はハン前庁長末期に国税庁本庁法人納税局長に昇進した。

チョ局長は「テグァン実業税務調査の時に確保したダイアリー内容をハン前庁長に報告したことがあるか」というパク・ビョンソク民主党議員の質問に「ダイアリー内容を報告したことはない」と否認した。ただし、チョ局長は度重なる質問に「調査進行状況を他の件と共にまとめて報告したことはある」と話し、事実上調査進行過程をハン庁長に直接報告したことを認めた。

チョ局長が公職者として不適切な身の振り方をしたのに懲戒どころか今年初め徴税法務局長に移動した点も俎上に上がった。前日、政務委の国務総理室国政監査で総理室公職倫理支援官室は「チョ局長が江南所在のルームサロンへの出入りが多いといううわさがあり、倫理支援官室で事前予防的次元で呼び警告を与えた」と明らかにした経緯がある。これに対し与野党政務委員らは「懲戒手続きを踏まずに警告だけに終わったのは通常の慣例から外れることで、パク・ヨンチャ ゲートを調査したチョ局長が権力実力者と関連して事件を隠したと見るほかはない」(ホン・ヨンピョ民主党議員)。「こういう事件は指揮系統により庁長に報告し処理するべきで、なぜ倫理支援官のラインで呼び出し処理したのか。庇護したのでなければ何なのか」(イ・サチョル ハンナラ党議員)と叱責した。

この日もペク議員は「当時、潜行監察をした倫理支援官室に大統領府からも電話が殺到したという。結局、チョ局長が(パク・ヨンチャ リストと関連した)膨大な情報を持っており、現政権もどうにもできないということではないのか」とチョ局長に問い質した。チョ局長は「潜行監察の部分は事実と異なる部分が多く、倫理支援官室に来いと言うので行ったところ‘気を付けるよう’という話を聞いた」とした。権力庇護の部分に関しては「何も知らない」と答えた。

ホン・ヨンピョ議員側は「チョ局長が潜行監察にかかったのに懲戒回付さえせず口頭警告で終えたのは、テグァン実業税務調査が政治報復性であったということと共に、これを担当した彼を権力が庇護しようとしている」と話した。

ソン・ヨンチョル,チェ・ウソン記者sychee@hani.co.kr

原文: 訳J.S