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最後の死刑執行から21年...死刑囚61人が今も服役中=韓国

登録:2018-10-16 09:28 修正:2018-10-17 19:18
一般矯正施設に57人が収監 
軍人4人は国軍刑務所に 
刑執行を待つ間に5人が自ら命を絶つ
ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社

 現在、韓国で死刑確定判決を受けて服役している死刑囚は計61人だ。一般の矯正施設に57人、国軍刑務所に4人が収容されている。

 クム・テソプ共に民主党議員が法務部から提出され15日に公開した資料によると、死刑囚はソウル拘置所に16人で最も多く、光州(クァンジュ)刑務所(13人)、大邱(テグ)刑務所(12人)、大田(テジョン)刑務所(12人)、釜山拘置所(4人)の順で収用されている。一般刑務所に収容された死刑囚の大半は殺人罪で死刑判決を受けた。57人のうち49人が殺人(尊属殺害、強盗殺人)容疑で起訴された。残り8人のうち3人は、強姦殺人などの性暴力に関連する容疑で、2人は放火(放火致死を含む)で、3人は特定犯罪加重処罰などに関する法律に基づき、未成年者を拉致・殺害した容疑で死刑囚となった。

最後の死刑執行以降の死刑囚現況//ハンギョレ新聞社

 彼らの中には世間を騒がせた凶悪犯もいる。老人や女性など20人を殺害した「ユ・ヨンチョル事件」、犯罪組織を作り女性を拉致して生き埋めにした“無謀派”事件を起こした凶悪犯は全員死刑を言い渡された。

 軍刑務所に収監された4人は、殺人または上官殺害の容疑で軍刑法によって死刑を言い渡された。2005年に江原道の最前線の警戒所(GP)内務室で、過酷行為を理由に手榴弾を投げ、銃を乱射して8人を死なせた「キム一等兵事件」の加害者、2014年に江原道高城郡の部隊で集団いじめに激高し、銃乱射で5人を死なせた「イム兵長事件」の加害者などがそれだ。

 一番長く服役中の死刑囚はW氏(61)で、1993年11月に死刑確定判決を受け、25年間死刑囚として服役している。最も最近死刑判決が下されたのは、2016年に刑が確定したイム兵長事件だった。

 1997年12月30日の最後の死刑執行後に死亡した死刑囚10人のうち、5人は病気で死亡した。5人は自ら命を絶った。13人を殺害した容疑で起訴された死刑囚のチョン・ナムギュ(死亡当時40歳)は2009年、死刑執行の恐怖でソウル拘置所で首をつって死亡している。2015年には借金返済の催促を理由に債権者一家4人を殺害し1999年に死刑を言い渡されたL氏(死亡当時51歳)氏が拘置所で首をつり、2日後に死亡した。

シン・ミンジョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/865952.html韓国語原文入力:2018-10-1608:25
訳M.C

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