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“チョン総理‘松島型モデル’挙論は均衡発展 放棄意図”

原文入力:2009-10-01午前01:34:41
都市機能・立地条件 全く違う…“概念なき無知のなせるわざ”
ワシントンのように行政機関を移転すれば自足機能可能 主張も

キム・ギョンウク記者

←イ・ジェオ国民権益委員長(左側二番目の顔)が30日午後、大統領府で開かれた閣僚会議開始に先立ちチェ・シジュン放送通信委員長と抱擁している。右側はチョン・ウンチャン国務総理.キム・ジョンス記者jongsoo@hani.co.kr

29日チョン・ウンチャン国務総理が世宗市(行政都市)修正意志を再び明らかにし‘松島型モデル’カードを持ち出した。世宗市を果川のような行政中心都市ではなく、仁川,松島のように国際ビジネス都市に変えることが望ましいという意図と見られる。だがこういう構想は行政都市と国家均衡発展を放棄することであり、2つの都市の目的や立地を全く考慮しない無責任な発言という批判が出ている。イ・ミョンバク政府が忠清圏出身のチョン・ウンチャン総理を前面に掲げ行政都市建設中断手続きに入ったという憂慮が現実化すると見られる。

チョン総理が‘松島型モデル’を行政都市の代案として挙論したことに対し、専門家たちは行政都市と松島は都市建設の目的自体が完全に違うと指摘した。行政都市建設推進委員を務めたファン・ヒヨン忠北大教授(都市工学科)は「世宗市は松島とは都市の機能も目的,立地条件も完全に違う」として「松島モデルを行政都市に適用しようとするのは行政都市に対する基本概念がない無知のなせるわざ」と批判した。

実際に行政都市は9部2処2庁など13ヶの中央部署を含め50ヶ所余りの付属機関と公共機関,研究所が移転し建設される。都市建設の目的も中央行政機関を移転し、公共機関移転を先導することにより首都圏過密を緩和し地方の発展を促進するところにある。反面、松島国際都市は仁川,延寿区,松島洞一帯5325万㎡(1600万坪)の土地に国際物流,バイオ産業,ビジネス,知識情報産業を育成しようとする経済自由都市建設事業だ。松島が経済的利益を目的にするならば、行政都市は国家全体の均衡発展という公共的目的を持っている。

←松島と世宗市比較

したがって二つの都市の立地条件も両極端と言っていいほど異なる。行政都市は全体国土において地理・総生産・人口などの中心点に近く立地を定めたもので、忠清圏の内陸に位置している。均衡発展という目的により国内交通は便利な位置だが国際空港と港がなく外国との経済活動には便利なところでない。反面、松島は世界的規模の仁川空港と仁川港に隣接しており国際経済・産業都市として飛躍する可能性が大きい。アン・ソンホ大田大教授(行政学)は「すでに海岸を中心に仁川(松島),平沢,木浦,光陽,釜山など国際ビジネス都市が数えきれない程推進されている」として「行政都市を松島型モデルに変えるならば最も競争力のない国際ビジネス都市に転落するだろう」と批判した。

結局、チョン総理の‘松島型モデル’言及は行政都市の自足機能を補完するのではなく、行政都市建設を中断し国家発展方向を変えようとする動きという分析が出てくる。チョ・ミョンレ檀国大教授(都市地域計画学科)は「米国,ワシントンなど他の行政首都に見るように中央行政機関が移転すればそれと関連した大学・企業・研究所はもちろん,住居・教育・商業・文化などの機能が自然について行き、自足機能ができる」として「自足機能,行政効率性,松島型モデルなどと続いたチョン総理の発言は行政都市建設を中断し国土均衡発展を放棄しようとする意図と見える」と明らかにした。

イ・トゥヨン忠北経実連事務局長は「イ・ミョンバク政府は参加政府の時、推進してきた行政都市を動揺させ首都圏規制を一つずつ緩和している」として「イ・ミョンバク政府は地方分散と分権を通じた発展ではなく、旧来方式の首都圏集中発展モデルに回帰している」と話した。 キム・ギョンウク記者dash@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/379602.html 訳J.S