原文入力:2009-09-30午後10:58:00
文化部“監査が終わった後、長官にひとまず報告”是認
事実と確認された不正も“諜報水準”非常識 弁明
理事長所有業者 26億台‘特典納品’疑惑も黙殺
イ・ギョンミ記者
←昨年初め火災復旧工事業者選定過程で不当な契約を結んだと文化部監査結果明らかになったソウル,瑞草洞の芸術の殿堂オペラハウス前を30日午後、車両が通り過ぎている。 キム・テヒョン記者xogud555@hani.co.kr
文化体育観光部(文化部)が今年の初め、芸術の殿堂総合監査で不正疑惑を捕捉しても明確な理由もなくこれを覆えしたという疑惑と関連して、ユ・インチョン文化部長官がこういう過程を全て知っていた情況が明らかになった。
文化部は30日、前日の<ハンギョレ>報道に対する解明資料を出し「現地監査を終えた後、監査要員別に作成した資料を単純総合し長官にひとまず報告した」と明らかにした。これは文化部が去る2月から1ヶ月ほど総合監査を実施した後、4月頃に作成した‘総合監査結果報告’文書がユ長官に報告されたということだ。
また文化部監査チーム関係者は前日「通常、長官に(監査結果を入れた)‘監査処分書’を報告した後に処分がなされるが、今回の芸術の殿堂監査もそのようにした」と話した。文化部が去る6月に作成した‘芸術の殿堂監査処分書’には2ヶ月前の監査報告書内容が相当部分脱落し‘隠蔽疑惑’を産んでいる状況で、結局ユ長官がこの全ての過程を知っていたという意だ。
文化部はこの日公式解明を通じ"未確認の不確かな事項”を最終監査処分書から除いたと弁明したが、疑惑はかえってより大きくなるものと見られる。当初監査で摘発されたが後になって除かれた事項は大部分が関係者陳述が明確だったり関連書類を確認した内容であるためだ。
文化部は解明資料で‘シン・ホンスン社長とパク・某事務局長’と関連し「経営陣の業務能力を検証するのは監査趣旨に合わず追加調査しなかった」と明らかにした。だが去る2月総合監査で文化部はシン社長が△客席寄付金募金額10億ウォン誘致の他に明確な経営成果がなく△1日自動車走行距離が平均150KM以上で昆池岩ゴルフ場出入りと仁川,松島で社外重役として活動した事実を確認した。文化部はこの日「監査過程で収集された諜報水準の意見」と弁明したが、これら摘発事項は運転手等を通じて確認された事実だった。
パク事務局長の場合、文化部は監査過程で彼がオペラハウス火災当時の責任局長であり、芸術の殿堂管理と関連して特定業者と随意契約を持続的に締結していたことも確認した。特に彼が理事会に「職員出身事務局長任用制度が文化部の意向」と虚偽報告した事実を確認し、解任を勧告することさえした。しかしこういう内容は監査処分過程でまるごと脱落した。
また文化部は任意団体である‘芸術の殿堂後援会’と関連して、キム・某前社長が電話通話だけで2000万ウォンをO学校学生に芸術英才支援費として支給するなど「常識を逸脱した経費執行が頻繁で、関連者懲戒とともに別途法人化する方案を講じなければならない」と指摘した経緯がある。しかしこの日の公式解明では「後援会は任意団体なので監査処分はできない」という原則的な答弁を出した。
この他に文化部はイ・某芸術の殿堂理事長と関連し、芸術の殿堂施設工事にイ理事長の会社であるHガラスの製品を26億ウォン分使ったという情況まで明らかにした。だが文化部はこれも皆“諜報事項”として特別な措置を取らなかったといった。
一方、<ハンギョレ>は今回の監査が産んだ種々の疑惑に対しユ長官の公式解明を要請したが、文化部監査室はこの日遅くまで何の返答もしなかった。文化部監査結果に対しては、シン社長は「社外重役活動は芸術の殿堂社長として志願した当時に履歴書にすでに書いて出した事実であったし、ゴルフ場も特定の集いに挨拶のために訪問したこと」と話した。パク事務局長は「事務局長に内部職員を任用する制度を新設し理事会に報告する前に文化部とすでに議論した」と話した。
イ・ギョンミ記者kmlee@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/379594.html 訳J.S