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12億 為替差損‘疑惑だらけ’契約

原文入力:2009-10-01午前07:27:07
芸術の殿堂 オペラハウス舞台 復旧工事過程 疑問
入札審査はウォン貨(韓国ウォン)で、契約はユーロ貨で
2順位業者がいたにもかかわらず不利な交渉進行

イ・ギョンミ記者

←ソウル,瑞草洞,芸術の殿堂オペラハウスに通じる地下歩道. キム・テヒョン記者xogud555@hani.co.kr

芸術の殿堂がオペラハウス舞台復旧工事のために12億ウォンの為替差損を負担してまでヨーロッパ系O社を選定した過程に疑問が提起されている。入札資格を満たしていないにも関わらず入札に参加させるなど、工事発注者がむしろO社に対し‘低姿勢’を取ったためだ。

30日文化体育観光部の‘総合監査結果報告’と当時の入札参加関係者などの話を総合すれば、芸術の殿堂は2007年12月オペラハウス火災事故が起きた後、翌年初め舞台上部制御システム工事のために外国業者を対象に入札を実施した。当時の入札条件は入札金額をウォン貨(韓国ウォン)で提出し、資材運送費を業者側が全額負担するということだった。

しかしO社は入札提案書に入札金額をユーロ貨幣で書いて提出し、運送費も空港までに限定する条件をつけた。その後の運送費は芸術の殿堂が負担するということだ。これについて芸術の殿堂側は昨年1月末の審査当日、O社がユーロ貨幣で提示した金額を当日の為替レートを適用しウォン貨(韓国ウォン)に換算し入札に参加させた。

国家契約法などを調べれば、公共機関が発注する工事で通貨に対する規定は別にない。外国業者はドルで計算し入札に参加したりもする。調達庁関係者は「為替差損を予防するために外国為替で入札する時は入札公告日や契約時点日など、特定時点を定めて行わなければならない」と説明した。

ここに文化部は去る2月総合監査を通じてこういう入札資格およびユーロ貨幣問題とともに△審査委員(14人)の中で専門家は3人しかないなど審査方法が不適正であり、△イウン社が不利な条件を提示すれば2順位業者と交渉しなければならないのにO社と8回にわたり交渉を進行するなど釈然としない過程を一つ一つ明らかにした。はなはだしきは文化部は「O社と癒着した兆候が見える」と指摘することもした。

しかし文化部はこの日の公式解明で「完ぺきで迅速な復旧のために随意契約をするほかはなかった当時の状況と、たとえ随意契約でも法令違反とは見られない点などを勘案した」として態度を完全に変えた。

一方、当時審査を引き受けた芸術の殿堂関係者は「他の企業等も運送費条項を充足させることができず、O社だけに特典を与えたことではなかった」として「工事期間が差し迫っていた関係で交渉で業者が優越的地位にあり、最後までウォン貨(韓国ウォン)に固執する余裕がなかった」と話した。

イ・ギョンミ記者kmlee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/379729.html 訳J.S