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7月卓球・8月射撃…加速する南北スポーツ交流

登録:2018-07-07 05:56 修正:2018-07-07 07:21
平壌統一バスケットボール大会を皮切りに急進展 
アジア競技大会の単一チーム構成も協議 
女子バスケットボールに北朝鮮2~3人合流する案も言及
南北統一バスケットボール大会参加選手団が今月5日夜、平壌鄭周永体育館で男女親善試合を行った後、一緒に記念撮影をしている=平壌/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 南北統一バスケットボール大会を機に、南北のスポーツ交流が急ピッチで進むものとみられる。

 ノ・テガン文化体育観光部次官とウォン・ギルウ北朝鮮体育省副相は5日夜から6日午前1時まで平壌(ピョンヤン)高麗ホテルで南北体育実務会談を開き、南北体育交流のための種目別案を協議した。同日の会談は南北の男女バスケットボール代表チームが、2日間にわたり平壌柳京鄭周永体育館で混合試合と親善試合を行った後、北側の要請で行われた。

 ノ・テガン次官は6日午前、平壌で行った記者団ブリーフィングで、北朝鮮が今月大田(テジョン)で開かれるコリア卓球オープン大会に25人の選手団(選手16人、その他9人)を参加させる意思を伝えたと明らかにした。これに先立ち、世界卓球連盟は5日、北朝鮮が男子8人、女8人の出場エントリーを提出したと発表した。北側が韓国内で開かれたアジア競技大会に選手を派遣したことはあるが、ツアー大会に参加するのは初めてだ。

 北朝鮮は8月、昌原(チャンウォン)で開かれる世界射撃大会に参加する選手団の規模と来韓日程も確認した。21人の北朝鮮射撃選手団が8月31日に金海(キムヘ)を通じて入国し、9月15日に金海から出国する予定だ。北側が参加すれば、2014年仁川アジア競技大会以来、初めて韓国で開かれる射撃大会に出場することになる。

 同日の会談ではアジア競技大会の単一チーム構成問題も協議された。基本的に南側の大韓体育会と北側の国家オリンピック委員会(NOC)が協議するが、女子バスケットボールや競漕、カヌーなどが対象だ。

南北統一バスケットボール代表団が今月6日午後、平壌順安空港からソウル行きの輸送機に搭乗している=平壌/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 南側が出来るだけ早期の合同訓練を要請し、競漕やカヌーは北側選手たちが韓国に来て訓練することで、ある程度合意がなされた。大同江(テドンガン)での訓練はカヌーなどが北側の重点種目ではないため、実現が難しい見通しだ。

 同日の会談で、南北は、4月の「板門店(パンムンジョム)宣言」の重点協議事項の単一チーム問題を互いに協議して解決していくことを再び確認した。また、南北統一バスケットボール南側大会は、秋に開催することで合意した。その際、北側の芸術団公演も共に行うかどうかについては、まだ決まっていない。

 これと関連し、同日、城南(ソンナム)飛行場を通じて帰還した女子バスケットボール代表チームのイ・ムンギュ監督は「実力の面では南側選手の方が上であるため、北朝鮮選手2人か、最大3人の合流を望んでいる。北朝鮮選手らはどう訓練をさせたのか、シュートを非常に早く正確に打つ」と賞賛した。パン・ヨル大韓バスケットボール協会会長は、「北側がひとまず3人の選手をウィリアム・ジョーンズカップから派遣するという考えを示した」と紹介した。毎年台湾で行われるウィリアム・ジョーンズカップ国際大会は賞金のないB級親善大会で、今度月25日から29日まで開かれる。

 一方、15年ぶりに訪朝したホ・ジェ男子代表チーム監督は「感無量だったが、リ・ミョンフン選手に会えなかったのが残念だ。15年前、多くの観衆の前で試合したが、今回も応援していただき嬉しかった」と話した。

平壌共同取材団、キム・チャング記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/sports/sports_general/852206.html韓国語原文入力:2018-07-06 22:45
訳H.J

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