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“北 核廃棄と同時に安全保障・対北支援”

原文入力:2009-09-22午前01:21:58
イ大統領, ニューヨークで ‘北核一括妥結’ 提案

ファン・ジュンボム記者

イ・ミョンバク大統領が21日(現地時間)北核問題と関連し、北韓核プログラムの核心的な部分廃棄と相応する代価を同時にやりとりする‘一括妥結’方式を提案した。北韓の核の凍結,不能化,廃棄などにともなう段階別非核化措置と支援方式を変え、後戻りの出来ない非核化交渉をした後に非核化の出口に近い措置にすぐに飛びつくということだ。

米国を訪問中のイ大統領はこの日、米国外交協会(CFR)ニューヨーク本部でコリアソサエティー・米国外交協会・アジアソサエティーが共同主催した昼食懇談会での演説を通じ「6者会談を通じて北核プログラムの核心部分を廃棄し、同時に北韓に確実な安全保障を提供し国際支援を本格化する一括妥結、すなわちグランド バーゲン(Grand Bargain)を推進しなければならない」と明らかにした。

イ大統領は「北核の完全な廃棄という本質的問題を差し置いたまま核凍結に妥協しこのために補償して、北韓がまたこれを破り原点に回帰するという去る20年の前轍を繰り返してはならない」として「北核問題を根本的に解決する統合された接近法が出てこなければならない」と強調した。

イ大統領の ‘一括妥結’ 発言と関連して、キム・ウンヘ大統領府報道官は「この間、北核交渉を段階別処方・補償する形で進行し、妥協と跛行,進展と遅延が反復されてきた」として「こういう交渉慣行に根本的解決が必要だという判断で出された北核問題に対するイ大統領の根源的処方」と説明した。

大統領府関係者は「関連国間協議を通じ北韓の不可逆的核廃棄を確実にする交渉を進行し、その直後に北核廃棄と対北支援を同時に持っていくいわゆる‘ワンショット ディール’(一発交渉)を推進して行こうということ」と話した。別の高位関係者は「北韓と交渉妥結をした後、北韓が核物質や核兵器に対し不可逆的措置を履行すれば、6者会談参加国らが北韓の安全保障と400億ドル(国際協力)基金支援などに立ち向かう方式」と話した。

北韓が取らなければならない‘不可逆的措置’と関連して、大統領府関係者は「例えば使用済核燃料棒の海外搬出やプルトニウムの廃棄,5メガワット原子炉の核心部分をなくすなど、施設によりいろいろ方法が考えられる」と話した。政府は北韓が核物質や核兵器に対し不可逆的措置を取る時までは国際制裁を併行する方針であることを繰り返し強調した。

しかしイ大統領が提案した一括妥結方式に北韓が直ちに呼応する可能性は低く実現までには難航が予想される。ある外交専門家は「理解はやさしくなるが、現実的な政策にするには難しい構想」として「北韓が核に対して不可逆的措置を取ってこそ支援に入るということなので(既存方式より)北韓との合意も難しく時間もはるかに長くかかるだろう」と指摘した。

ニューヨーク/ファン・ジュンボム記者jaybee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/377999.html 訳J.S