原文入力:2009-09-18午後07:23:39
裁判所“拷問され虚偽自白”
ソン・ギョンファ記者
北韓警備艇に拉致され帰ってきた後、スパイとして問われ懲役刑に服したソ・チャンドク(62)氏に国家が10億ウォン余りを賠償せよとの判決が下された。
ソウル中央地裁民事合議47部(裁判長 イ・リム)はソ氏が家族らと共に国家を相手に出した損害賠償請求訴訟で「国家はソ氏と家族に10億6222万ウォンを支給せよ」と判決したと18日明らかにした。
裁判所は「保安部隊捜査官らはソ氏を不法逮捕した後、拷問で虚偽自白をさせるなど証拠を操作し、有罪判決を宣告され収監されるようにした」として国家の責任を認めた。裁判所はしかし捜査検事の不法行為に対しては「保安部隊捜査官らがすでに証拠を緻密に操作してあった状態で事件を送検された点などを見れば不法捜査と知りながらも故意に隠蔽したと見るのには不足する」として責任を認めなかった。
裁判所は‘消滅時効が完成された’という国家の抗弁について「無罪を宣告した再審判決が確定する前までは損害賠償請求権を行使することはできない客観的障害があった」として「国家が消滅時効完成を主張するのは信義誠実の原則に反する権利濫用で許されない」と明らかにした。先立って全州地方裁判所群山支院は昨年10月ソ氏の再審で無罪を宣告した。
ソ氏は1967年5月28日イシモチ漁船を運転して出て行き、黄海道九月峯近海で北韓警備艇に拿捕された後、124日ぶりに解放された。その後17年が過ぎた1984年、ソ氏は‘定着スパイ探索活動計画’をたてた全州保安部隊捜査官らに不法逮捕され、国家保安法違反疑惑で起訴されて懲役10年の宣告を受け7年間服役した。
ソン・ギョンファ記者freehwa@hani.co.kr
原文: 訳J.S