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‘補充役’高齢理由に免除…故意 遅延 疑惑

原文入力:2009-09-11午後07:25:07
[人事聴聞会争点点検]チョン・ウンチャン総理候補 兵役 論難
66年判定後‘父先亡独子’で徴兵検査延期
70年 再検査受け留学に発ち 7年後 招集免除
チョン候補側“留学した後,入営通知 受け取れなくて”

イ・ジョンエ記者,クォン・ヒョクチョル記者

←チョン・ウンチャン国務総理候補者が11日午前、ソウル政府総合庁舎昌成洞別館に用意された事務室に出勤している。 聯合ニュース

チョン・ウンチャン国務総理候補者の国会人事聴聞会を控え、チョン候補者の兵役免除経緯が釈然としないという指摘が出ている。

大統領府が去る10日国会に提出した人事聴聞要請書によれば、チョン候補者はソウル大1学年だった1966年に身体検査を受け、翌年補充役判定を受けた。しかし彼は68年‘父先亡独子’(父親と先に死別した一人息子)という理由で徴兵検査を遅らせた。当時の兵役法は入隊前に再び身体検査を受けなければならなかった。延期期間が終わった1970年2回目の身体検査(1乙種)を受けた後、翌年補充役処分を受けた。以後、チョン候補者は72年に米国留学の途につきコロンビア大助教授として在職した77年、高齢(31才)を理由に最終招集免除を受けた。

すでに補充役判定を受けた彼が父先亡独子であることを前面に掲げ徴兵検査を遅らせ再検査を受けた点と、父先亡独子に与えられる短期(6ヶ月)補充役勤務を終えないまま留学に発ったことについてチョン候補者が兵役履行を忌避するために時間を稼いだのではないかという疑惑が提起されている。特に2回目の補充役判定を受けた71年から免除を受けた77年まで6年間一度も招集されなかったことに疑惑が集まっている。兵務庁はこれに対し「当時居住地別に順位を定め招集したので、候補者は招集順位に含まれなかったものと判断される」として「しかし招集順序名簿など関連資料は保存期間が過ぎ廃棄されており具体的事項は確認できない」と明らかにした。

チョン候補者は2006年に出版された本<父の思い出>と、翌年出てきた自叙伝<心で考えなさい>で、兵役免除情況を説明している。しかし2ヶ所の説明が少し異なる。<父の思い出>では「60年代後半、論山訓練所に入所した私に父先亡独子軍招集延期を規定した当時の兵役法が適用され、軍服務招集延期を受けた。70年代後半、法により徴集免除まで受けた」と書いた。だが<心で考えなさい>では「68年北韓軍による大統領府襲撃で徴集令状がきたが、父先亡独子規定により家庭の事情による招集延期を申請することができた」と書いた。前作とは異なり論山訓練所入所に関する言及は抜け落ちた。また兵役免除過程を説明した項目の初版目次は‘論山訓練所’だったが以後は‘徴集延期’に修正された。

これに対しチョン候補者は、この日<聯合ニュース>との電話で「66年に初めての身体検査当時には父先亡独子規定を知らなかったが、以後兵役法で父先亡独子は徴集延期申請が可能だということを知ることになり、関連機関に父先亡独子申請を行い、70年に身体検査を受けろとの通知がきて、再び身体検査を受けることになった」として「規定に従ったことであり、兵役の免除を受けるために身体検査を続けて受けたのではない」と解明した。また兵役義務を履行しないまま留学に行ったことに対しては「父先亡独子は平時には招集されず非常時にのみ招集されると理解していたが、年齢制限の31才を過ぎる時まで兵務庁から入営通知がなかった」として「法的には何の問題もない」と明らかにした。

イ・ジョンエ,クォン・ヒョクチョル記者hongbyul@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/376313.html 訳J.S