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集中治療室で死亡した新生児らの血液から一部細菌が検出

登録:2017-12-19 04:13 修正:2017-12-19 06:12
疾病管理本部、死亡した新生児4人に対する疫学調査 
梨花女子大学病院の医療陣が3人に対し血中細菌検査実施 
一部から細菌検出され死亡原因と疑われる 
正確な細菌の種類と出所はまだ迷宮 
解剖第1次結果は19日に、最終結果は1カ月後に出る見込み 
李洛淵首相、全国新生児室の安全点検を指示
梨花女子大学附属木洞病院で新生児4人が相次いで死亡する事件が発生し、警察が捜査に着手した。疾病管理本部の疫学調査中間結果によると、4人の死亡者のうち3人の血液から細菌が検出された//ハンギョレ新聞社

 梨花女子大学附属木洞病院新生児集中治療室で死亡した子ども4人のうち3人の血液から細菌が検出されたことで、今回の集団死亡事故と細菌感染の関連性が注目されている。新生児らの遺体解剖では、いずれも小腸と大腸にガスが溜まっていたことが分かった。

 疾病管理本部は18日、梨花女子大学附属木洞病院で死亡した新生児3人の血液培養検査で細菌が確認されたと発表した。現在まで明らかになった細菌の種類は、グラム染色法を適用した際に陰性反応が出た菌だ。疾病管理本部の関係者は「グラム陰性桿菌が具体的にどのような細菌かは、20日以降に細菌培養検査の結果が出た時に確認できる」とし、「細菌が新生児の死亡と直接的に関連があるかどうかについて、追加調査が必要である」と話した。グラム陰性桿菌は、免疫力が低下した重症疾患者や新生児に腸炎や人工呼吸器関連の肺炎、尿路感染などを引き起こす可能性がある。

 疾病管理本部はまた、死亡した新生児らの医務記録を確保して分析しており、新生児集中治療室の環境検体などを採取して調査している。これと共に、死亡した新生児らと同じ重患者室に入院してから退院した4人のうち1人が風邪の症状を、他の病院に移った8人のうち1人が気力低下の症状を示し、観察中だ。他の新生児らは特異事項がないことが確認された。

 同日、ソウル陽川区(ヤンチョング)の国立科学捜査研究院ソウル研究所で行われた解剖では、死亡した新生児4人とも小腸と大腸にガスが溜まっていたことが分かり、腸組織が腐敗する壊死性腸炎が疑われた。国科捜は「腸炎などに対する精密診断は組織検査など精密検査を通じて最終判断する予定」だと明らかにした。病院で使用された点滴や注射セットに対しても精密検査を行うことにした。最終司法解剖の結果発表は1カ月ほどかかる見通しだ。

 李洛淵(イ・ナギョン)首相は同日午前、政府ソウル庁舎で開かれた首相室非公開幹部会議で「民間病院で発生したことだが、政府の責任がないとは言えない」としたうえで、「全国新生児集中治療室の安全管理に問題がないかを迅速かつ徹底的に点検してほしい」と指示した。

キム・ヤンジュン医療専門記者、ノ・ジウォン、ファン・クムビ記者 (お問い合わせjapan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/824062.html韓国語原文入力:2017-12-18 21:28
訳H.J