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真実和解委 11~12月 ‘総入れ替え'…過去史清算 ‘風前の灯火’

原文入力:2009-09-07午後07:13:55
アン・ビョンウク委員長など任期3ヶ月残して
“委員会 未来に対する不安感 広まる”
‘ニューライト’ 入ってきて ‘既存決定’ 覆すか心配

キル・ユンヒョン記者,イ・ギョンミ記者

←7日午後ソウル,恵化洞のソウル大学校医科大学解剖検査室遺骨保管室で高陽,クムジョン窟民間人虐殺事件の遺族たちが去る1995年に発掘された高陽市一山,クムジョン窟虐殺遺骨臨時保管処で慰霊祭を行っている。 キム・テヒョン記者xogud555@hani.co.kr

アン・ビョンウク‘真実・和解のための過去史整理委員会’(真実和解委)委員長が7日異例の記者会見を自ら要望した。彼はかたい表情で「任期終了を控えて委員会の明確な立場を明らかにしようと思います」として話し始めた。彼の2年間の任期は来る11月末に終了する。

「私が退いた後に委員会活動期間は5ヶ月残ります。この期間に誰が新しい委員長に来られるか分からないが最終報告書作成など重要業務が残っています。足りないとは言え真実和解委が編み出した成果が揺れ動かなければ良い。」

アン委員長ばかりでなくキム・ドンチュン常任委員などこの間、真実和解委の主要決定を引き出した進歩学界人士の任期は今年11~12月で一斉に終わる。これに伴いこの間、進歩的な歴史学者らを中心にアン委員長らが席を外せば、真実和解委が急激に保守化することもありうるという憂慮が提起された。この日アン委員長も真実和解委の成果が‘風前の灯火’の危機に瀕していることを遠回しに表現した。

現行 ‘真実・和解のための過去史整理基本法` によれば、真実和解委は2010年4月にすべての任務を終え終了する。アン委員長の後任委員長の任期は5ヶ月に過ぎないが、委員会活動期限を2年間延長し既存の決定をひっくり返す可能性も論議されている。

ソ・ウヨン ‘真実正義フォーラム’ 事務局長は「私たちが考えることができる最悪のシナリオはニューライトの人々が真実和解委を掌握した後、委員会活動期限を延長し、この間の意味ある決定をひっくり返すこと」と話した。実際にチョン・ヨオク ハンナラ党議員などは今年の初め、政府が真実和解委決定に従わず、再審を申請できる道を取り除く法改定案を発議した。

このために真実和解委は活動期間延長に反対するという意を明確にしている。この日現在、全体陳情受付事件1万1017件の内60%にも至らない6401件(58.1%)だけが処理された状態だが、すでに主要事件に対する処理がある程度の糸口をつかんだためだ。キム・ドンチュン常任委員は「すでに主要事件に対する決定と判断はみな出てきたので、個別1,2件に対する処理は重要な状況ではない」と話した。真実和解委関係者は「委員長以後の委員会の未来に対する不安感が広まり活動期間の延長をむしろ心配している」と話した。

真実和解委は去る7月、大統領府に韓国戦争前後の民間人集団犠牲事件を一括処理できる‘賠・補償特別法’ 制定と真実和解委以後に着実に過去史整理作業をしてゆく ‘過去史研究財団’ 設立などを建議したが未だ回答を受けられずにいる。

「過去史は適当に適当に覆いかくすと言っても覆える問題ではありません。前任政府が始めたことでも新政府が少しだけ考えを変えれば過去史清算によるすべての功績が新政府のものになることもできます。」

アン委員長は近い将来このような建議をするためにイ・ミョンバク大統領に面談を申請する予定だ。彼は「政府の態度が変わるためには国民がさらに多くの関心を持つ道しかない」として「報道機関と市民らの関心が冷めたようで残念だ」と話した。

キル・ユンヒョン,イ・ギョンミ記者charisma@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/375405.html 訳J.S