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双龍車大妥協 一ヶ月…約束は踏みにじられた

原文入力:2009-09-07午後02:38:19
“だまされたが、ここまでとは…”労組 満身瘡痍
労組員 94人 休業命令…拘束労働者 無対策
警察 5億 損害賠償訴訟に続き使用側も100億台 訴訟

キム・ギソン記者,イ・ヒョンソプ記者

←双龍自動車労使間大妥協を成し遂げ正常化をむかえてから一ヵ月目になる中で、5日午前 京畿平沢市庁大会議室でストライキ期間に心理的,肉体的に疲弊した労組員らが講師(青色服,メガネをかけた人)の助けで心理治療を受けている。 平沢/イ・ジョングン記者root2@hani.co.kr

死ぬことを覚悟して戦った‘玉砕ストライキ’ 77日の跡は見られなかった。 工場には活気が戻った。しかし労組と労働者たちは深い傷跡で相変らず苦痛を抱えていた。

先月6日‘労使大妥協’がなされた双龍自動車平沢工場を1ヶ月ぶりの去る5日再び訪ねた。ボルトが飛び交い火柱が立ち上った工場内外はいつそうなったかというようにきれいに整理されていた。工場を取り囲んだ警察の姿はは消え、取材陣とストライキ労働者家族らで大変な混雑になった周辺道路は閑散としているだけだった。門を閉めた周辺食堂らは退勤時間に向けて客の応対準備が真っ最中だった。

双龍車職員キム・某(42)氏は「この頃は仕事をする面白味で生きている」として「再び手にした職場を守るために皆が最善の努力を行っている」と話した。双龍車は「今月から輸出2500台,内需2000台など月間4500台程度の車両販売が可能」として「収益は月150億ウォン程度と予想している」と明らかにした。 双龍車は来る15日頃、裁判所に回復計画案を提出する予定だ。

工場は活気が戻ったが、労働者らの傷はそのままだった。労組は満身瘡痍になり大妥協時の約束は虚しかった。会社側は大妥協の2日後に篭城に参加した‘非解雇労組員’等 94人に対し‘休業’命令を下し、事実上切り出した。解雇労働者チェ・某(41)氏は「未だにサイレンの音や警察ヘリコプターの音が耳元でぐるぐる回り深い眠りには入れない」として苦しみを表した。塗装工場で篭城を行ったキム・某(35)氏も「警察バスを見ただけで胸が苦しくなり、扇風機の音がしても良く眠れない」と打ち明けた。このために去る5日午前11時、平沢市庁大会議室ではチェ氏やキム氏のような労働者たちのための心理治療が行われた。

‘生きた者’と呼ばれるストライキ参加非解雇労組員たちの状況もやはり暗鬱だ。ハン・某(38)氏は「出勤するやいなや職員らが椅子を投げ激しくののしった」として「トイレに行くことさえ嫌っているような状況で一部職員らは私たちを‘人民軍反逆者’とコソコソ言ったりもする」として苦しみを訴えた。

←双龍自動車の労使間大妥協を成し遂げ正常化をむかえてから一ヵ月になる中で、5日午後京畿平沢の双龍自動車で労働者たちが昼食のために食堂へ向かっている。 平沢/イ・ジョングン記者root2@hani.co.kr

73人の労働者が拘束されたために数百人の家族たちも地団駄を踏んでいる。これらは5日午後3時、平沢市庁に集まり労組執行部と弁護士などを招請し懇談会を開いたが色好い対策がなく、涙も泣き声も飲み込まなければならなかった。夫が拘束されたイ・某(37)氏は「子供たちはしきりにパパに会いたいと言い、義父の祭祀も巡ってくるのにどうすれば良いかわからない」と涙声で話した。皆が苦しい現実の中で闘争の後遺症を体験していた。

傷だけが残った労組を導いているパク・クムソク(48)双龍車労組支部職務代行は「完全にだまされたが、ここまでとは思わなかった」として「人材構造調整案など実務協議を導かなければならない労組幹部らは工場の中にも入れず、会社は‘腹を切れ’という風に出てきている」として悔しさを爆発させた。彼は「5億ウォン余りの損害賠償を請求した警察に続き、会社側も100億ウォンを請求するなど労組を弾圧している」と主張した。その上、一部組合員らが8日民主労総脱退のための総会を招集した状態だ。

平沢/キム・ギソン,イ・ヒョンソプ記者 player009@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/375338.html 訳J.S