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就職難…芸能人模倣‘若い花’たちが危険だ

原文入力:2009-08-30午後07:17:07
‘10万人当たり26人’昨年自殺率 また史上最高値
20~30代の自殺増え…チェ・ジンシル氏 亡くなった10月が最多

ファン・ボヨン記者

←年齢別自殺率推移

我が国で昨年自ら命を絶った人が人口10万人当たり26.0人となり、自殺率が2007年に続き再び史上最高値を更新した。特に外国為替危機とクレジットカード事態などを経て急増勢を見せた60代以上高齢層の自殺率は2006年からゆるやかな減少傾向に反転した反面、20~40代の自殺率は2007年以後に急増し全体自殺率を引き上げていることが明らかになった。

31日統計庁が発表した‘2008年死亡原因統計結果’によれば昨年自殺にともなう死亡者数は計1万2858人で前年より684人(5.6%)増えた。人口10万人当たりの自殺者数を意味する自殺率は10年前の1998年の18.4人から26.0人に41.4%も増えた。我が国の自殺率は2003年以後、経済協力開発機構(OECD)会員国中で最も高い水準を示している。

1997年まで人口10万人当たり13人に止まっていた我が国の自殺率は、外国為替危機直後の深刻な景気低迷がまき起こった1998年に18.4人へ急増した。以後2000年に13.6人まで減ったが、クレジットカード事態が起きた2003年(22.6人)から再び急増した。2006年にも21.8人に減ったが2007年(24.8人)からまた増加傾向だ。

2007年からは特に若者たちの自殺率が急増している。20代の自殺率は1998年の17.4人から2006年に13.8人まで低くなったが、2007年21.0人,昨年22.6人と急増した。30代の自殺率もやはり2006年16.8人から2007年22.4人,昨年には24.7人に増加した。この両年齢階層では男性の自殺率増加がさらに目立った。反面、60代の自殺率は98年33.5人から2005年54.4人まで増えたが、その後ゆるやかな減少傾向に転じ、昨年には47.2人に減った。

チョン・ペククン統計庁人口動向課長は20~30代の自殺率増加について「昨年、有名芸能人の自殺によって模倣自殺が頻繁に起きた上に、景気の悪化など複合的要因が作用したと見られる」と話した。実際に昨年、タレント故チェ・ジンシル氏が自ら命を絶った10月2日以後に自殺者が例年より急増した。昨年10月の自殺者は計1793人で年間自殺者の13.9%に達し、2003~2007年の5年間平均10月自殺者構成比8.3%よりはるかに高かった。

20~30代の自殺率増加推移が2007年以後に急増しているのは、これら年齢階層が社会安全網の死角地帯に放置されている現実を表わすという分析も出ている。イ・テス コットンネヒョンド社会福祉大教授は「高学歴化と晩婚傾向が明確になったうえに、青年層の就職難が深刻化され20~30代が財政自立基盤を備える時期が以前よりはるかに遅れているが、これらを支援する社会的保護装置は事実上なにもない」と分析した。

ファン・ボヨン記者whynot@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/373917.html 訳J.S