原文入力:2009-08-28午前09:25:10
裴氏大宗会,‘王旨’盗まれた遺物 主張
博物館側“正常手続きを通じて購入”持ちこたえ
ホン・ソクチェ記者
ソウル市が運営するソウル歴史博物館が10年前に買った文化財が‘盗まれた自身の遺物’と主張する人が現れ‘贓物論議’が起きている。
去る25日ペ・某(62・京畿 龍仁市)氏は偶然にソウル歴史博物館のホームページを覗いて見て驚いたと言う。ホームページに公開されている遺物の中に盆城裴氏宗親会が大切に家宝として伝えてきた‘王旨’が載っていたのだ。
横78.6㎝,縦44.7㎝大のこの王旨は世宗大王が1428年霊徳賢士(現在の郡守)裵湛に下した賢士任命状で、その他の朝鮮初期王旨とともに宝物級遺物と評価されるものだ。問題はこの王旨が裴氏一族から10年前に盗まれた遺物だという点だ。
盆城裴氏宗親会は1999年12月、この王旨とともに世宗大王から受けた敎旨,紅牌(科挙及第合格証)等、宝物級遺物7点を慶北,霊徳にある宗家の子孫の家の近隣亭子に保管してきたが一度に盗難に遭った。当時、宗親会側は直ちに警察に捜査を依頼し代々受け継いできた‘家宝’を取り戻そうと努めてきたという。裴氏は事故以後、この宗家の子孫が「家宝を奪われたという自責の念に苦しめられ2年後に肺癌で亡くなった」と言う。
こういう訳ありの遺物一点を10年ぶりに劇的に発見した裴氏は直ちにソウル歴史博物館を訪ね返してくれと要請した。だが博物館側はこの遺物を買った当時、門中の人々を探そうとしたが確認されず、文化財庁を通じて盗難物品かどうかも確認したので問題にならないという態度を明らかにした。博物館は盗難事件が起きて7ヶ月が過ぎた2000年6月に許可を受けたある文化財売買業者を通じて1000万ウォン余りでこの遺物を買い入れたと分かった。
裴氏側は該当遺物が1999年12月裴氏宗親会が作った門中パンフレット‘裴氏宗社宝鑑’に写真と共に所有目録として上がっており盗難当時警察に申告した内容があるだけに所有権があると主張する。裴氏は「公共博物館が盗難品かどうかも徹底的に確認しないまま贓物文化財を購入しておいて、取り戻そうとすると法的手続きを踏めと脅しをかけている」として「主人に戻した後、再び委託を受けて展示をするにしても、子孫にひとまず返還するのが理に適うのではないか」と苦々しいといった。
これに対してソウル歴史博物館遺物管理課のキム・ムンテク担当者は「正常な手続きを通じて購入したものであり、遺物を盗んだという被疑者が出てくるなど他の法的手続きがないならば返還は不可能だ」と話した。
一方、憲法裁判所は去る7日盗難または流失した文化財を合法的に取得したとしても所有権を認めない文化財保護法の‘善意取得排除’条項(第99条4項)が憲法に符合するという決定を下した経緯がある。
ホン・ソクチェ記者forchis@hani.co.kr
原文: 訳J.S