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チョン・ヨンジュ前KBS社長 無罪…‘政治検察’に警鐘

原文入力:2009-08-18午後07:34:48
再任目的で税金訴訟を調整で終えた疑惑
裁判所“チョン前社長, 多角的検討経た後に決定”

ソン・ギョンファ記者

←背任疑惑で起訴され裁判を受けてきたチョン・ヨンジュ前<韓国放送>社長が18日午後、ソウル,瑞草区,瑞草洞,ソウル中央地裁で開かれた宣告公判で無罪宣告を受けた後、法廷を出て取材陣に所感を明らかにしている。 キム・ジンス記者jsk@hani.co.kr

‘放送掌握のための権力の請負捜査’論難の中で起訴されたチョン・ヨンジュ(63)前<韓国放送>社長に1審で無罪が宣告された。

ソウル中央地裁刑事合意22部(裁判長 イ・キュジン)は経営収支を改善させ再任する目的で国税庁との税金訴訟を調整で終えることにより会社に1892億ウォンの損害を及ぼした疑惑(特定経済犯罪加重処罰法の背任)で起訴されたチョン前社長に18日無罪を宣告した。

裁判所は「裁判所は調整による紛争解決の活性化を推奨しており行政訴訟でも調整が広く用いられている」として「韓国放送が合理的課税基準を用意するために長期間課税官庁と協議し外部専門機関に諮問を依頼した点などを見れば、調停案に合理性が欠如したとは見にくい」と明らかにした。これに伴い裁判所は「チョン前社長が独断的に判断したのではなく、多角的検討努力を経て調停案受け入れを決めたと見なければならない」と明らかにした。

裁判所は‘控訴審で勝訴が非常に有力なのに調整を受け入れた’という検察主張に対して「どこの誰も宣告前までは特定訴訟の結果をはっきりと予測することはできない」と反論した。裁判所はまた‘チョン前社長が労組から退陣圧迫を受けるや再任のために調整を受け入れた’という主張に対しては「労組がチョン前社長の退陣を必ず貫徹させようとしたとは見ることができず私的利益だけを追求するために無理に調整を押し通したと断定することはできない」と説明した。

ソウル中央地検調査部(部長 パク・ウンソク)は2005年1審で勝訴し税金2448億ウォンを返してもらうことができたのに、控訴審途中で調整を受け入れ556億ウォンしか回収できなかったという理由で昨年8月チョン前社長を起訴し懲役5年を求刑した経緯がある。イ・ミョンバク大統領は起訴9日前にチョン前社長解任案に署名した。

一方、無罪宣告がチョン前社長の解任処分取り消し請求訴訟に影響を及ぼすかについても関心事として浮上している。ソウル行政法院は刑事訴訟結果を見て審理を進行するとして、来る25日に裁判期日を予定している状態で「特別な事情がない限り」チョン前社長の本来任期満了日(今年11月23日)前に判決を宣告すると明らかにした。

ソン・ギョンファ記者freehwa@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/371898.html 訳J.S