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ソウル都心に 149km 地下道路

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/369765.html

原文入力:2009-08-05午後10:49:53
市, 6ヶ路線 11兆投入…“交通量縮小 世界傾向に逆行”指摘

ソンチェ・ギョンファ記者

ソウル市が都心に京仁高速道路の6倍の長さ(149km)の自動車専用地下道路網を建設するという計画を発表した。だが、この計画は持続可能な社会のために自動車通行需要を減らす先進国らの親環境交通政策の流れと距離が遠いという批判が出てきている。

ソウル市は5日、南北3ヶ軸と東西3ヶ軸、計6ヶ路線の地下道路網を建設し地上交通量の21%を地下に吸収することによりソウル全域を30分台で移動することができるようにすると明らかにした。

南北1軸は始興~都心~恩平(24.5km),南北2軸は良才~漢南~道峰(26.3km),南北3軸は細谷~聖水~上溪(22.8km),東西1軸は上岩~都心~中浪(22.3km),東西2軸は新月~都心~江東(22.3km),東西3軸は江西~瑞草~芳荑(30.5km)区間を通る。地下道路の主要地点には大型地下駐車場が建設され自動車が地上に出てこなくても都心で業務を行えることになる展望だ。

ソウル市は「今回の事業に必要とされる費用は計11兆2千億ウォンであり、このうち既存の東部幹線道路を地下化する南北3軸だけを公共財政3兆2千余億ウォンを投じ無料道路として建設し、残りは民間資本を誘致する」と明らかにした。

キム・サンボム都市交通本部長は「様々な政策によって地上の自動車道路がますます減っており、都市競争力のためには地下道路が必要だという判断をした」と話した。

しかし、専門家たちは新しい道路を建設することでは飽和状態のソウルの交通問題を解決できないと指摘した。

ホン・ソンテ尚志大文化コンテンツ学科教授は「先進都市らの交通政策は英国,ロンドンの混雑通行料徴収制度のように‘交通量縮小’を基本としている」として「ソウルの高い人口密度と自動車通行量を減らしていく政策に切り替えなければならない」と話した。ミン・マンギ緑色交通事務局長は「2000年代初期に米国,シカゴで地下道路事業を推進したが、あまり成功的でなかった」として「はやい道路ができれば大衆交通を利用していた人々も再び自動車を持ってくることになる」と話した。ミン事務局長は「天文学的予算を投じ自動車需要をむしろ増加させるのは、環境を考慮する世界的な交通政策の流れと全く合わない」と批判した。ソンチェ・ギョンファ記者khsong@hani.co.kr

原文: 訳J.S