登録 : 2016.07.29 00:54 修正 : 2016.07.30 09:52

田中宏・一橋大名誉教授が苦言 
「第2次大戦戦勝国の米ロ首脳も日本人被害者に会った」 
「日本の右翼が何を言おうとも、これが真の日本の名誉を守ること」

田中宏・一橋大学名誉教授//ハンギョレ新聞社
 「バラク・オバマ大統領が5月に広島で被爆者と対面したとき、安倍晋三首相はすぐそばでその光景を見守っていた。安倍首相はなぜ(オバマ大統領のように)被害者に直接会い自分の気持ちを伝えないだろうか」

 日本軍「慰安婦」問題解決のための12・28合意に関し、韓日の市民社会の間では少なからぬ見解の違いがある。この合意は「白紙に撤回されるべき」という声が多い韓国とは異なり、日本では元「慰安婦」のための運動を長い間進めてきた市民運動の間でも「合意の精神を生かし補完して行くべき」という見解が多数を占めている。日本の戦後補償問題解決のために長い間活動してきた一橋大の田中宏名誉教授(79)は27日、ハンギョレの取材に応じ「安倍首相は『ナヌムの家』などを訪れ、ハルモニ(おばあさん)たちに直接会うべき」と語った。

 田中氏が挙げた先例は3つある。1990年に米政府が第2次大戦中に日系米人を強制収容した事件に対する米国社会の対応だ。ジョージ・H・ブッシュ大統領は当時102歳だった日系のおじいさんに直接会い、謝罪の手紙とともに2万ドルの賠償金を支給した。またミハイル・ゴルバチョフ初代ソ連大統領も、1991年4月の訪日に先立ち、ハバロフスクの日本人シベリア抑留者の墓地を参拝し、日本では被害者団体と会った。田中氏は「米国とロシアは第2次世界大戦の戦勝国だったが、戦争中に行われた不正義を是正する過程で国の最高責任者が被害者に直接会い、自分の気持ちを伝えた。これは当然のことだと思う」と述べた。もちろん安倍首相は元「慰安婦」被害者のおばあさんたちと会うどころか、自分の口から謝罪の言葉を述べることすら拒否する姿勢を見せている。

 田中氏が普段の持論を再確認することになったきっかけは、5月27日に行われたオバマ大統領の広島訪問だ。米国内では「原爆投下は正当だった」との意見が多数であるが、オバマ大統領は勇気をもって被爆地を訪問した。もちろん広島での演説で日本が期待した「謝罪」に対する言及はなかったが、被爆者に直接会い、会話を交わす勇気ある姿を見せた。

 田中氏は「米大統領が来て坪井直さんら被爆者2人と会い、握手をし、背中を撫でた。謝罪の言葉がなくても手を握るだけで気持ちが伝わる。日本の右翼たちが何と言おうと、現在もっとも注目される問題である慰安婦問題解決のために安部首相はソウルに行き、おばあさんたちの手を握り、言葉をかけなければならない」と話した。さらに「日本の最高指導者がこのような姿勢を見せることが真の日本の名誉を守ること」と話し、「日本の野党とメディアがなぜこのことを首相に要求しないのか、理解し難しい」と言葉を結んだ。

東京/文・写真=キル・ユンヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-07-28 21:30

http://www.hani.co.kr/arti/international/japan/754247.html 訳M.C

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