本文に移動

建設会社職員が市民殴っても…警察は‘腕組’

原文入力:2009-07-09午前09:38:41
龍山で住民・建設会社職員衝突…脳震盪など大きく負傷

警察, 制止せず見守るだけ…建設会社“私たちも殴られた”

ホ・ジェヒョン記者

←龍山4区域撤去を受け持っているホラム建設推定職員が住民たちに暴行している。 写真. 龍山汎国民対策委

‘龍山惨事’が起きたソウル,龍山区,龍山4区域撤去工事現場で撤去を強行しようとする建設会社職員と反対する住民たちの間に衝突が起き緊張が高まっている。またこれに手をこまねいていた警察に対する非難世論が激しくなっている。

‘龍山撤去民殺人鎮圧汎国民対策委員会(以下、汎国民対策委)の主張によれば8日午前パク・某(25・女)氏など3人が建設会社職員に暴行を受けた。パク・某氏は病院に運ばれ、脳震盪の診断を受けた。現場を撮影した汎国民対策委パク・某(40・男)氏はツルハシに当たり額が裂けもした。しかし現場にいた警察はいかなる制止もしなかった。汎国民対策委は当時撮影された場面を公開し、建設会社と暴行を放置した警察の両者を強く非難した。

龍山4区域撤去を受け持っているホラム建設はこの日午前7時からダンプ トラック30台余りを動員し撤去廃棄物などを積み出し工事を進行していた。これを阻止するための全撤連会員および龍山汎国民対策委関係者50人余りは午前11時頃から職員らと小競り合いとなった。

汎国民対策委が公開した資料によれば、建設会社側職員と推定される男性が汎国民対策委所属の女性を足で蹴り倒しこれに抗議する男性の後ろ髪を掴み路上に投げ出した。警察らはこの過程を近くで見守っていたが何の措置も取らなかった。

←龍山4区域撤去住民の女性が撤去会社推定職員に暴行を受けた後、病院に搬送されている。 写真.龍山汎国民対策委

ホン・ソクマン汎国民対策委スポークスマンは「用役職員らの住民に対する暴力が以前にも増して激しくなっている」として「警察の積極的な保護が必要な状況だが、これを傍観している」と話した。

龍山警察署関係者はこれに対して「暴行現場全てに警察が介入することはできず、周辺情況を調べ合法的に職務を遂行しなければならない」として「龍山再開発区域住民たちの安全に関心がないのではない」と弁明した。この関係者はまた「被害者が警察に捜査依頼をすれば捜査に入るだろう」と付け加えた。

ホラム建設撤去チーム関係者は「言うことはない。私たちも殴られた」と主張した。

去年まで警察庁人権委員を務めたオ・チャンイク人権実践市民連帯事務局長は「警察は先に双方間に暴力が発生しないように防ぐことが優先で、暴行が発生すれば現行犯逮捕しなければならない。これをしなかったとすれば職務遺棄したことになる」と指摘した。

去る3月から龍山4区域撤去工事が再開され、建設会社職員らと再開発に反対する住民たちの間の衝突はたまに起きていた。しかし建設会社職員らの住民暴行場面が映像に撮られ一般に公開されたことは今回が初めてだ。

<ハンギョレ>取材報道映像チーム ホ・ジェヒョン記者catalunia@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/364826.html 訳J.S