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韓国男性の家事分担は1日45分 OECDで最低

登録:2015-12-08 09:25 修正:2015-12-08 12:21
「公平に分担すべき」43%…実践は16% 
「妻が主導」は 81% 
女性の家事労働時間は227分
分かっていてもできない家事分担//ハンギョレ新聞社

 韓国の男性は、家事を夫婦が公平に分担すべきだと考えていながら、現実には妻に任せていることが明らかになった。また韓国の男性の家事労働時間は、経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で最も短かった。

 7日に統計庁が発表した「2015年仕事・家庭両立指標」によると、2014年現在で13歳以上の男性を対象に家事分担に対する意見を尋ねると、回答者の42.7%が「公平に分担すべき」と答えた。今のところは「妻が全面的に責任を負うべき」(7.0%)を含み、「妻が主導すべき」(54.6%)とする回答がずっと多いが、「公平な分担」と回答する比率も高くなり続けている。2006年の調査で26.1%だった公平分担に対する回答比率が2010年に31.2%、2014年に42.7%に増えた。

 しかし実際に家事を公平に分担するケースは多くなかった。考えと行動が一致していないのだ。同居する19歳以上の夫婦を対象に調査した結果、「家事を公平に分担する」と答えた男性の比率は16.4%に過ぎなかった。一方、「妻が主導する」と答えた比率は80.5%にもなった。同居する夫婦10組中8組の妻が専業主婦ということになる。

 ただ公平分担の比率は高まってはいる。2008年に家事を妻が主導すると答えた男性の比率は89.4%で、公平に分担するという比率は8.7%だった。妻が主導するとした比率が8.9%ポイント下がった反面、公平に分担するとした比率は7.7%ポイント上がった。

家事分担に対する男性の見解と実態//ハンギョレ新聞社

 また、男性の1日の平均家事労働時間は、2009年現在の経済協力開発機構加盟26カ国のうちで最も短い45分だった。1時間にもならないのだ。

 それに比べ女性の家事労働時間は227分だった。男性と女性の家事労働時間格差(182分)は他の国に比べてだいぶ大きい。ノルウェー(31分)、スウェーデン(53分)、デンマーク(57分)、フィンランド(73分)など福祉制度と女性の経済活動参加が活発な北ヨーロッパ国家で男女間の家事労働時間格差は小さかった。

 ただし今回の調査は、共稼ぎと一人だけが仕事する夫婦を区分せずに行われ、家事分担に関連した意識と形態を正確に計るには限界がある。一般的に共稼ぎ家庭の男性が一人だけで働いた場合より家事分担を多くする可能性が高いためだ。

 キム・ヨンナン統計庁社会統計局事務官は「共稼ぎの有無と家事分担間の相関関係に対する分析と調査の必要性はある」と話した。

世宗/キム・ギョンナク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-12-07 19:40

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/720712.html 訳Y.B

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