本文に移動

韓国の男女家事労働時間格差、5年間で7分しか縮まらず

登録:2015-07-02 22:45 修正:2015-07-03 19:38
 女性の家事労働、5年前より3分短縮
 男性は4分増え格差は7分縮小
家事や育児、女性の家事労働=資料写真//ハンギョレ新聞社

 両性平等が常識となりつつあるが、今も女性が男性より家事労働を4.4倍も多くしていると調査された。 育児休職も男性は女性の4.6%に過ぎなかった。

 2日、統計庁と女性家族部が公開した「2015年統計で見る女性の暮らし」によれば、2014年現在で10歳以上の女性が家事に費やす時間は一日平均で3時間5分。一方、男性は42分だ。女性が家事を4.4倍も多くしているわけだ。 一日のうち家事に費やす時間を5年前の2009年と比較すると、女性は3分減少した反面、男性は4分増えた。 この5年間で縮まった格差は僅か7分だったわけだ。 年齢別に見ると、40代女性の家事労働時間が4時間55分で最も長かった。

 昨年の育児休職者は女性が7万3412人、男性が3412人だった。 男性は女性の4.6%に過ぎない。 ただし、男性の育児休職者は10年前の181人よりは大幅に増えている。 仕事をする多くの女性が、育児まで一手に引き受ける結果、女性の経歴断絶問題が依然として解決していない。 育児(31.7%)と妊娠・出産(22.1%)のために経歴断絶を経験した女性は53.8%に達する。 このような事情のためか、家庭生活でストレスを感じるという女性の比率が51.4%で、男性(38.9%)より12.5%高かった。

 ソウル大のペ・ウンギョン教授(女性学協同課程)は「育児をはじめとする家事労働は、性別の問題ではなく誰もが人生の持続性のためにしなければならないことだが、慣行的に女性の無給労働に依存してきた。 男性が「自分もしなければならない」という認識がなかったり、見て見ぬふりをしたり、家政婦などの外部労働力に依存している」と指摘した。

一日の時間を活用する男女の差 //ハンギョレ新聞社

 質の良い仕事を得るための教育投資には女性の方が積極的だが、雇用の側面で女性が冷遇される傾向は変わっていない。 昨年、女子生徒の大学進学率は74.6%で、男子(67.6%)より7%高かった。 大学進学率は2000年には男子が70.4%、女子が65.4%だったが、2009年に形勢が逆転し、毎年格差が広がっている。 だが、昨年の雇用率は男性が71.4%なのに女性は49.5%で21.9%も低い。 2000年時点の雇用率(男性70.7%、女性47%)と大差なく“教育と求職のミスマッチ”格差は相変わらずだ。 しかも女性賃金労働者の国民年金加入率が62.2%で男性(74.1%)より11.9%低く、雇用の質が相対的に悪いと解釈される。

 この他に、昨年の女性世帯主比率は28.4%で1990年(15.7%)、2000年(18.5%)、2010年(25.7%)に比べて一貫して増加傾向が続いている。 昨年、外国人との婚姻件数は2万3千件で、婚姻全体の7.6%であった。 外国人との婚姻のうち、「韓国男性+外国女性」の婚姻比率が69.3%に達する。 昨年結婚(初婚)した夫婦の16.2%は女性が年上だった。 議員構成を見れば、女性は国会議員の15.7%、地方議員の22.9%であった。

パク・スジ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/women/698701.html 韓国語原文入力:2015-07-02 20:52
訳J.S(1526字)

関連記事