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10年前の資料で‘環境性検討’さっさと

原文入力:2009-07-08午前07:40:54
洛東江資料 半分は‘昔の文書’

キム・ジョンス記者

4大河川事業環境性検討補完書を開けてみると
政府が4大河川事業の内、洛東江事業の事前環境性検討に活用した‘洛東江生態現況資料’が4年前の現地調査結果と10年以上前の種々の文献資料であることが明らかになった。これに伴い、事前環境性検討が最近の生態環境をまともに反映しないまま形式的に進行されたという指摘が出ている。

7日<ハンギョレ>がホン・ヒドク民主労働党議員を通じて入手した釜山地方国土管理庁の‘洛東江水系(下流)河川基本計画 事前環境性検討補完書’を見ると、洛東江区域の事前環境性検討に使われた現地調査は2004年12月~2005年8月に本流区間で三回,湿地区域で一回なされたものであることが分かった。一回の調査にかかった期間は平均6日だった。そのために四季生態環境が把握されず、陸上昆虫類をはじめとする一部生物種は調査さえされなかった。特に湿地区域では哺乳類,両生・爬虫類などに対する調査も行わなかった。

釜山国土管理庁は去る5月、洛東江流域環境庁に提出したこの‘事前環境性検討補完書’で現地調査を補完するための文献資料を提示したが、この文献資料16種のうち8種が10年以上前の資料であった。(表参照)釜山国土庁は事業区間に植物が287種分布すると明らかにしたが、その根拠は1996年に環境団体である嶺南自然生態保存会が作成した洛東江生態報告書であった。

哺乳類現況資料では一部事業区間だけを調査した釜山市の2007年‘洛東江と一円自然環境保全総合計画’を提示した。はなはだしきは‘底棲性大型無脊椎動物現況’は36年前の1973年韓国陸水学会誌にのせられたある論文を引用し、75種が棲息するといったが1996年の嶺南自然生態保存会報告書によれば洛東江本流に125種が棲んでいると調査されている。

こういう理由で環境部は5月末、国土海洋部に‘最近の生態環境現況を提示しなさい’として補完を要求した。だが国土部が要求懸案を補完できないまま‘環境影響評価の時、事業区間別および季節別に詳細調査を実施する計画’と言い、環境部は先月初め‘計画で提示した内容を環境影響評価書に反映しなければならない’として事前環境性検討協議手続きを終えた。

しかし政府が4大河川事業着工を来る10月に予定しており、生態環境調査をきちんと補完することは物理的に不可能だという指摘が出ている。パク・チャングン関東大教授は「河川環境変化を考慮する時、4年前の調査と数十年前の文献で生態環境現況を把握したということは‘環境性検討をしなかった’という話に等しい」と主張した。

キム・ジョンス記者jsk21@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/364571.html 訳J.S