原文入力:2009-07-05午後10:47:57
韓・米・日 対北制裁の動き 武力警告
4日 韓国・日本 射程圏 7発 相次ぎ発射…2006年以後3年ぶり
目標物命中率向上…当局“核国際制裁 正面突破意志”
クォン・ヒョクチョル記者
←北韓が4日ミサイル7発を発射した。写真は去る1月5日<朝鮮中央通信>が配布した北韓軍のミサイル発射場面. AFP連合
北韓が4日、東海上に短距離地対地ミサイル7発を相次ぎ発射した。
合同参謀本部は5日「北韓が4日午前8時頃、江原道元山近隣のキッテリョン ミサイル基地からミサイル2発を発射した後、午前10時45分と正午,午後2時50分,4時10分,5時40分頃にも同じ場所から東海にミサイル1発ずつを発射した」と明らかにした。政府当局者は「北韓が4日発射したミサイルは短距離ではあるが巡航ではなく弾道ミサイルであり国連安全保障理事会決議1695,1718,1874号違反」と話した。
発射されたミサイル7発はすべて射距離400~500kmと知らされた。軍当局はミサイル7発中の5発ほどが発射台から420km余り離れた同じ地点に落下し、命中率が向上していると分析した。軍消息筋は「ミサイル7発中2~3発は飛行速度が非常に速く射距離を減らし発射したノドンミサイルと推定され、残り4~5発はスカッド-Cミサイルと見える」として「射距離1300kmのノドンミサイルは高度を高めて発射すれば射距離が大きく減る」と話した。
北韓は2日にも咸鏡南道,咸興と元山の間にあるシンサン里基地から短距離ミサイル4発を発射した経緯がある。情報当局は去る2日のミサイル発射は通常的軍事訓練次元だと分析したが、4日のミサイル発射は政治的目的に従ったものである可能性が高いと見ている。
北韓は米国の独立記念日(7月4日)に合わせた大量ミサイル発射で国際社会の対北制裁の動きに屈服しないという意志を誇示しようとしたと見られる。北韓は2006年7月5日にも米国の独立記念日に合わせテポドン2号と知らされた長距離ロケットを発射した経緯がある。ただし今回は波紋が大きい長距離ミサイルでなく短距離弾道ミサイル発射を通じた‘低強度’緊張高揚措置に程度を調節したものと見られる。
北韓がスカッド ミサイルなど地対地ミサイルを発射したのは2006年7月5日以後3年ぶりだ。この間、北韓が撃ったミサイルは地対空・地対艦ミサイルだった。スカッド ミサイルは韓国全域を射程圏に、ノドン ミサイルは日本の部地域までを射程距離に置いている。二つとも実践配置された武器という点で韓国・日本には‘現実的威嚇’だ。北韓が今回の大量ミサイル発射を通じて、米国だけでなく韓国と日本にも‘武力示威を通した警告’を送ったと解釈することができる内容だ。
北韓が今月に入り2日4発、4日7発など短距離ミサイル11発を順次的に発射したことに対して、政府関係者は「時差を置いて発射し危機を順次高めさせようとする意図であるとか、万一試験発射用の場合はミサイル輸出などを念頭に置いた性能確認次元である可能性もある」と話した。
今月に故金日成主席逝去15周年(8日)と北韓が‘祖国解放戦争勝利記念日’として見なす韓国戦争停戦日(7月27日)があり、北韓が緊張高揚次元でミサイルを追加発射する可能性があるという指摘も出ている。だが、国際的波紋が大きい北韓の長距離ロケット発射基地がある平安北道,鉄山郡,東倉里基地と咸鏡北道,花台郡,舞水端里基地では特異動向は捉えられないと知らされた。
クォン・ヒョクチョル記者nura@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/364060.html 訳J.S