登録 : 2015.09.11 00:20 修正 : 2015.09.11 02:49

チョ・トンゴル国民大名誉教授 //ハンギョレ新聞社

チョ・トンゴル国民大名誉教授
中学生の時、故郷に行った際に金がなくて逃走
生涯、胸の中で負い目を抱いてきた
旅館を探したが今はなく
面役場に手紙と現金50万ウォンを送る…
面長「良心の鏡」作ることに

 「70年前の旅館代、遅ればせながらお返しします」

 先月25日、慶尚北道青松(チョンソン)郡真宝(チンボ)面事務所に現金50万ウォン(約5万円)と手紙が入った書留が届いた。郵便物の中には「若い頃に宿泊した後、逃げて出さなかった旅館費を返したい」という内容の手紙があった。

 現金と手紙を送った人は歴史学者のチョ・トンゴル国民大名誉教授(83)。彼が真宝面事務所に送った手紙の内容はこう続く。

 慶尚北道英陽(ヨンヤン)出身でソウルに留学して中学校に通った彼は、1945年8月解放になるとすぐに故郷を訪ねて行った。 英陽郡日月面注谷里のチュシル村に行ったチョ教授は、懐が不如意で青松郡真宝面のある旅館に立ち寄った。

 一夜を過ごした彼は、金がなくて旅館の主人が席を外した隙に旅館代を払わずに逃げてしまった。 宿泊代を払わなかったことを胸の中で負い目を抱いてきた彼は、後に旅館代を返そうと当時の旅館を探した。しかし旅館はなくなっていて、主人も探せなかった。

チョ・トンゴル国民大名誉教授が慶尚北道青松郡のクォン・ヨンサン真宝面長に送った手紙 //ハンギョレ新聞社

 そのため70年ぶりに真宝面事務所宛に現金50万ウォンと事情を書いた手紙を送ったと話した。 彼は手紙で、70年前の旅館代を現在の貨幣価値50万ウォンにしたことについて「ソウルのある一流ホテルの一日の宿泊費が50万ウォンであることを参考にした」と説明した。そして「当時の旅館も事業主も見つからないため、50万ウォンは真宝面の宿泊業者のために使ってほしい」と頼んだ。

 真宝面は50万ウォンを単純に宿泊業者に物品を支援するより、さらに有意義に使うことにした。 真宝面は別名「良心の鏡」を作って地域にある宿泊業者6カ所に寄贈し、地域社会を温かくする美談として活用している。

 クォン・ヨンサン真宝面長は「70年前のことを反省する老教授の姿が、現在を生きていく人々に手本となればと考え良心の鏡を作った」と話した。

ク・テソン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-09-10 18:26
http://www.hani.co.kr/arti/society/area/708301.html 訳J.S(1132字)

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