原文入力:2009-06-30午後07:04:32
今年より110ウォン↑…外国為替危機以後最低引き上げ
ナム・ジョンヨン記者
←時間当り最低賃金
来年の最低賃金が今年4000ウォンより110ウォン(2.75%)上がった時間給4110ウォンに決定された。これは外国為替危機に見舞われた1998年の2.7%以後、最も低い引上げ率だ。
最低賃金委員会(委員長ムン・ヒョンナム)はソウル江南区彦州路の事務室で全員会議を開き、来年の最低賃金を時間給4110ウォン,月平均定額給与基準85万8900ウォン(週40時間,月209時間)に決めたと30日明らかにした。
今年の最低賃金である時間給4000ウォン,月平均定額給与83万6000ウォンより2.75%上がった金額だ。
労使が最低賃金案を出した後、三回目に開かれた去る29日の会議で、労使両側は最低賃金引上対削減主張で対抗し夜通し交渉を行った。25日に開かれた最初の会議で労働界は物価上昇を理由に今年より28.7%上げる5150ウォンを提示したが、財界は1988年最低賃金制度導入以後初めて削減案(5.8%下げた3770ウォン)を出した。
財界は「2000年以後、最低賃金引上率が10%に達する」として「最低賃金の行き過ぎた引き上げは零細・中小事業場の雇用率下落と廃業につながる」と主張した。
反面、労働界は「最低賃金引き上げが消費を振興させるなど景気好循環効果を持ってくる」と反論した。
29日の会議でも労使は引き上げ対削減で対抗し、財界が凍結意思を明らかにして公益委員らが0.4~4.6%引き上げする仲裁案を出しながら交渉を本格化し、会議10時間ぶりの30日明け方5時頃表決に送り2.75%上げることを最終決定した。
韓国労働組合総連盟は声明を出し「最低賃金は低賃金ぜい弱階層を保護する最後の安全装置であり、少なくとも全体労働者平均賃金の半分にはならなければならない。今回の最低賃金交渉は多くの失望と課題を残した」として遺憾を表明した。
最低賃金委員会は提出期間の29日を一日越えた30日に労働部長官に最低賃金案を出し、労働部長官は7月中に最低賃金案を告示し8月5日来年度の最低賃金を最終確定する。
ナム・ジョンヨン記者fandg@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/363182.html 訳J.S