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チョン・ジンフ全教組委員長など 16人連行

原文入力:2009-06-29午後08:02:20
警察, 大統領府に ‘時局宣言 懲戒’ 抗議書簡 伝達阻止
名前だけ出てきた懲戒教師 選別に 市・道教育庁 難色

チョン・ミニョン記者,キム・ジョンス記者

←連行される全教組チョン・ジンフ全国教職員労働組合委員長が29日午後、ソウル,鍾路区,清雲洞の大統領府入り口で警察に捕らえられている。チョン委員長をはじめとする全教組中央執行委員16人はこの日、時局宣言教師に対する教育科学技術部の懲戒方針撤回を要求する記者会見をした後、抗議書簡を大統領府に伝達しようとしたが全員連行された。 キム・ジョンス記者jongsoo@hani.co.kr

チョン・ジンフ全国教職員労働組合(全教組)委員長など全教組中央執行委員16人が時局宣言教師たちに対する教育科学技術部の懲戒方針に抗議する書簡を大統領府に伝達しようとしたが全員警察に連行された

チョン委員長などは29日午後ソウル,鍾路区,清雲洞の洞事務所前で懲戒方針撤回を要求する記者会見を開催した。全教組は会見で「時局宣言は民主主義を教える教師として憲法の基本精神に基づき行使した国民の真の権利であり義務」と主張した。全教組は引き続き「政府の懲戒方針に抗議し7月15日まで2次時局宣言のための署名運動を進行する一方、懲戒が撤回されるまで毎週木曜日に市民団体と共同で集会と1人示威,街頭宣伝戦などを展開する計画」と明らかにした。

記者会見の後、チョン委員長などは抗議書簡を伝達するために大統領府側に移動し警察が阻止するや歩道で連座座り込みを行い、これに警察はチョン委員長をはじめとする中央執行委員16人を強制連行した。

全教組、大統領府に抗議書簡伝達しようとしたが全員連行

一方、教科部が時局宣言に参加した全教組教師1万6千人余り全員に対する懲戒方針を定めたが、実際懲戒権を行使する市・道教育庁は時局宣言参加教師を選別する過程から困難に遭遇している。

市・道教育庁の懲戒関連実務者らはこの日<ハンギョレ>との通話で「名前だけ出ている1万6千人余りの名簿を巡って誰がどの地域のどの学校の教師なのか、確認する方法が茫漠としている」と打ち明けた。全教組が公開した時局宣言教師名簿には署名者の名前が出ているだけで所属学校や地域,性別などの情報が全くないばかりか同名異人も多く数十人余りに達し選別作業が容易ではないためだ。

大邱市教育庁関係者は「署名者らの地域でも出ているならば署名に参加した教師たちをある程度選別できるだろうが、名前だけでは大邱地域の時局宣言参加教師を選び出す方法がない」として「どのように選別するかも分からずまだ作業を始めていない」と話した。光州市教育庁関係者は「教師たちを選別するのも問題だが、該当教師たちが自身は署名に参加しなかったという場合、署名参加を立証するべきだがその作業をどうして教育庁ができるか」として「ややもすると教育現場に混乱を与える可能性もあり、色々と苦しい状況」と話した。

これに伴い教科部が現実を勘案しないまま大規模懲戒をゴリ押しして教育現場に葛藤の素地を提供しているという指摘が出ている。ソウル市教育庁のある奨学官は「結局、教科部が無理に時局宣言教師全員を懲戒すると言ったせいで地域教育庁ばかりがそっくり負担を抱え込むことになった」と皮肉った。 チョン・ミニョン記者minyoung@hani.co.kr

原文:https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/362982.html 訳J.S