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未来企画委“私教育捉える”…教育専門家“私教育煽る”

原文入力:2009-06-25午後09:38:30
また力を得た‘クァク・スンジュン教育’
特別目的高校入試 内申除いて 英・数・科 評価だけで選抜
大学入試は修学能力試験科目減らして高1内申も反映禁止

ユ・ソンヒ記者

イ・ミョンバク大統領が最近‘効果的な私教育対策’用意を強く注文したことにより、政府とハンナラ党が出す具体的方案に関心が集まっている。これと関連して、教育界内外では党・政間の行き違いのために水底に沈んだクァク・スンジュン未来企画委員長の‘私教育費節減総合対策’に特に注目している。

ハンナラ党シンクタンクである汝矣島研究所は26日、私教育対策を点検する討論会を開く予定だが、この席で大統領直属未来企画委員会のアン・ソンフェ諮問委員は特別目的高校入試改善などを骨格とした私教育費軽減対策を発表する。アン委員はクァク・スンジュン委員長が用意した‘私教育費節減総合対策’に深く介入した教育専門家だ。汝矣島研究所はこの日の討論結果を土台に、私教育対策報告書を作り党指導部に出す計画だ。


■どんな内容が含まれているか?
アン委員が25日あらかじめ配布した主題発表文によれば、私教育費対策の大きい枠組みが高校・大学入試制度改善に合わされている。

先に特別目的高校入試で中学校内申成績を反映する時、外国語高校は外国語と国語(または社会)、科学高校は数学・科学だけを反映するようにした。すべての科目がよくできれば合格できる現行の入試構造を手入れするという意味だ。個別の選抜試験でも学校の設立趣旨に合うように外国語高校は‘英語’、科学高校は‘数学または科学’だけを評価するようにした。

自律型私立高は別途の試験を受けずに‘先志願-後抽選’で学生を選ぶようにした。同時に学校生活記録簿(中学校内申成績および非教科領域)を審査したり支援資格を制限できないようにしようと提案した。

大学入試では高1内申の反映を排除する方案が含まれた。入試が早期に過熱される現象を防ぐためだ。現在4科目まで行うことができる修学能力試験の社会・科学探求領域選択科目を2科目に減らし不必要な修学能力試験対策私教育を捉えるという意志も表わした。また人文系学生用の数理領域は微積分を除いた‘ナ’型と微積分が含まれた‘タ’型に分離する方案も提示した。教科部と一部ハンナラ党議員らの反対で失敗に終わった夜9時(または10時)以後の学院教習禁止方案も含まれた。

■問題はないか?
しかしアン委員が提示した対策の中には、かえって私教育を煽る恐れがある方案もある。内申比重を減らす代わりに外国語高校の場合、リスニングと深層面接等を通じて外国語能力を評価し、科学高校は深層面接や論述を行って数学・科学を評価するなど、該当分野教科を中心に選抜するようにするという方案が代表的だ。これに対してキム・ミョンシン‘共にする教育市民会’共同代表は「今でも外国語高校入試私教育は英語リスニング評価に焦点が合わされているが、これを強化すれば私教育はさらに猛威を振るう」として「また深層面接や論述を行う場合、特別目的高校が先を争って変形された形態の筆記試験を出題するけち臭い手を使うことが明らかだ」と指摘した。

現在9等級の相対評価でなされる高校内申を絶対評価に変える方案も憂慮をもたらしている。キム・ジンウ‘良い教師運動’政策委員長は「内申の絶対評価転換に対して大きい枠組みでは必要性を共感する」としつつも「だが厳格な相対評価体制でも大学らが内申を不信に思っているのに絶対評価になれば内申無力化現象がより一層激しくなり、結局大学入試で修学能力試験の比重が強化される逆効果を招く恐れもある」と憂慮した。ユ・ソンヒ記者duck@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/362391.html 訳:J.S