原文入力:2009-06-25午後03:48:25
留学生増え 競争熾烈…中国人・朝鮮族に押される
韓国に帰っても就職できず…“留学経験とても低評価”
ユ・ガンムン記者
←先月27日北京,韓国文化院で開かれた韓国人留学生のための‘インターン就職博覧会’で志願者たちが就職を希望する企業と面接をしている。 北京/ユ・ガンムン特派員
出口のない中国留学
23日ロンミン大(人民大)卒業証書を掲げたキム・某(27)氏はいよいよ名実共に失業者になった。
今年初めからあちこち就職先を調べてみたが、ついに職場を求めることができなかった。ロンミン大が中国でも名門に挙げられる所なので、少なくとも就職には問題ないと信じた自分がただ情けないだけだ。
彼にロンミン大卒業証書は崩れた‘チャイナドリーム’を証明する紙切れだ。中国の大企業はもちろん、中国に進出した韓国大企業らも彼に挑戦する機会すら与えなかった。韓国市場を狙う中国の小さなソフトウェア会社に入ったがまったく満足できなくて2ヶ月で辞表を出した。
キム氏の挫折感は決して特別なものではない。中国で勉強した大多数の韓国人留学生が深刻な就職難に苦しんでいる。北京大や精華大のような中国最高の大学を卒業した人でも就職市場では冷や飯だ。中国留学が就職を保障する履歴書になるという期待をあざ笑うかのような冷酷な現実だ。
韓国人留学生の就職難は最近になってより一層激しくなった。世界的な景気低迷で就職機会が減った反面、何年か前から韓国人留学生が大きく増えて競争がより一層激しくなったためだ。昨年末現在、中国の外国人留学生は22万3500人だが、この内、韓国人留学生は多く8万人に達すると推算される。
状況がこうなので韓国人留学生らどうし働き口を巡って肉薄戦を行う。先月27日北京では韓国人留学生のためのインターン就職博覧会が開かれた。中国に進出した韓国大企業らが大部分参加したこの日の博覧会には1千人を越える留学生が集まった。しかしインターンの機会をつかんだのはせいぜい150~170人に止まった。
韓国人留学生は中国では中国人や朝鮮族に敗れる。中国に進出した韓国の大企業で中国の大学を卒業した韓国人が占める比重は多くても5%水準だ。韓国の大学を卒業した韓国人より少ないところも相当数にのぼる。
ある企業関係者は「中国顧客との接触で韓国人留学生が強みを持ち得ない」と話した。
とはいえ韓国に帰って就職することも大変だ。北京大を卒業し韓国で就職したパク・某(27)氏は入社試験を見てびっくりした。最終面接に上がった韓国大学卒業生らの中国語の実力が自分に劣らなかったためだ。その上、彼らの英語の実力には全く追いつけなかった。彼は北京に戻り、後輩たちに「私が最も実力がない人だった」と嘆いた。
韓国人留学生はこういう現実に苦しさを吐露する。中国で大学を卒業しようとすれば韓国の大学生のように就職準備をするのが難しい現実を分かってもらえないということだ。自分たちに対する韓国企業と社会の評価がとても低いのに対しても無念さを吐露する。精華大を卒業し個人事業を準備しているある留学生は「中国で勉強して得た中国社会に対する理解と中国人との関係ネットを韓国企業がとても過小評価している」と話した。
北京/ユ・ガンムン特派員moon@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/362314.html 訳J.S