原文入力:2009-06-24午後09:47:55
観客選択権 無視した一方的上映
“権威主義 文化政策 回帰” 批判
ノ・ヒョンソク記者,ソ・ジョンミン記者
1960~80年代‘ 国民啓蒙文化’政策の復活か。
文化体育観光部の ‘大韓ニュウス’ 復活方針に対して文化界の批判があふれている。何にもまして政府政策を民間映画館で義務的に広報しなければならなかった権威主義政権時期の旧態に退行しているという憂慮の声が高い。
文化部側はギャグの形式を借りて国民との疎通を図る ‘身近な’ 政策広報次元だと主張している。上映計画を立案した文化部ニューメディア広報課関係者は「職員たちの意見を取りまとめて出てきたアイディア」として「大韓ニュウスの名前を取っただけで、その内容と形式は過去の大韓ニュウスとは全く違い、上映期間も1ヶ月に過ぎない」と強調した。
しかし内容の差別性を前面に出す文化部側と異なり、文化界の人々の憂慮は復活した<大韓ニュウス…>の上映方式が過去の大韓ニュースと別段違わないというところに集中している。文化部が2編を製作した新<大韓ニュウス…>は1編当り1分30秒のもので、本映画の前に他の広告と共に上映される。観客は願わなずとも政府広報映像物を一方的に見るほかはない。過去の大韓ニュースが消えた主な理由の中の一つが、観客の選択権を無視して政府政策を強制的に注入したという世論の批判であったことを考慮するならば、現政権が権威的な国政広報政策に退行しているという指摘を免れがたく見える。
チョ・グァンヒ弁護士は「観客がわざわざ選んで行った映画館に国政広報映像を一方的に上映することは適切でないという指摘ために大韓ニュースを廃止したのではなかったか」として「明白な過去権威主義文化政策への回帰」と批判した。映画評論家チョン・ジウク氏も「ギャグ形式で大韓ニュウスを新しく作ったというが、国家政策をこのように一方的に知らせようとすること自体がギャグ」として「その方たちが以前に大韓ニュウスを見て、その時期の政策に心酔したあげくこういう発想をしたのかも知れない」と皮肉った。
一方、民主党キム・ユジョン スポークスマンはこの日論評して「文化部がこれでもかと変なことをすべてしている」として「国民が自分のお金で見る映画ぐらい心安らかに見られるようにすることを要求する」と話した。
ノ・ヒョンソク,ソ・ジョンミン記者nuge@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/362256.html 訳J.S