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南北が開城で高麗宮城跡の共同発掘を再開

登録:2015-05-31 22:00 修正:2015-06-01 06:39
 今日から6カ月間調査
 南北歴史学者協議会など80人余が訪北
南北共同発掘調査団が2010年の第4次調査当時、満月台の土層を調査している=文化財庁提供//ハンギョレ新聞社

 南北が6月1日から6カ月間の日程で高麗宮城跡である開城(ケソン)満月台(マンウォルデ)の共同発掘調査に入ると統一部が31日明らかにした。南北共同調査は昨年7~8月に20余日間進行されたが、10カ月ぶりの再開だ。

 南北歴史学者協議会は今年3月中旬、中国の瀋陽で北側民族和解協議会(民和協)関係者らと会って満月台共同発掘の再開に合意し、その後ファックス等を通じて細部事業計画を確定したという。 このために1日、シン・ジュニョン南北歴史学者協議会事務局長ら11人が北朝鮮を訪問するのを皮切りに、今後、国立文化財研究所、文化財庁関係者など合計80人余が開城を訪問する予定だ。彼らのうち国立文化財研究所専門家など15人程度が開城工業団地内宿舎に滞在し、北側の発掘専門担当者10人余と共に発掘調査を行う。

 満月台は西暦919年から約400年間にわたり高麗の宮城があった所だ。今回発掘調査が行われる区域は皇帝の寝殿だった「萬齢殿」と推定される場所だ。 開城松岳(ソンアク)山の下裾にある満月台跡は計25万平方メートル規模で、南北共同発掘の規模は西部建築群3万3千平方メートルに達する。 政府はこの事業のために数十億ウォン規模の南北協力基金を支援する方針だ。

 南北は2007年から2010年まで4回の発掘調査を通じて満月台で高麗宮城の建物配置と銘文瓦、円筒形青磁などの遺物を確認し、2011年には水害被害建物址と石垣に対する保存措置を行った。

キム・ウェヒョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/693614.html 韓国語原文入力:2015-05-31 19:50
訳J.S(781字)

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