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“放送内容 科学的に適切…むしろ検察がわい曲解釈”

原文入力:2009-06-20午前11:21:10
狂牛病専門家・教授など起訴内容に反論

キム・ヤンジュン記者

←ファン・サンイク ソウル大教授(左端)等、‘狂牛病国民対策会議専門家諮問委員会‘ 委員らが19日午前、ソウル,鍾路区,通仁洞の参加連帯講堂で記者会見を行いPD手帳検察捜査結果と起訴に対する反駁の立場を明らかにしている。 キム・ジョンス記者jongsoo@hani.co.kr

検察が<文化放送> ‘PD手帳’ 製作陣 5人を名誉毀損と業務妨害疑惑で不拘束起訴したことと関連し獣医師,医師など狂牛病専門家たちと法学教授,言論人など各界専門家たちが19日、検察の起訴内容にいちいち反駁した。パク・サンピョ ‘国民健康のための獣医師連帯’ 政策局長,ウ・ソッキュン保健医療団体連合政策室長,パク・ギョンシン高麗大教授(法学)等はこの日、ソウル,通仁洞の参加連帯ヌティナム(欅)ホールで記者会見を行い、「昨年のPD手帳の放送内容は科学的に十分に可能な問題提起であった」として「むしろ検察が政治的目的で放送内容をわい曲解釈し製作陣に疑惑を着せている」と主張した。

ダウナー牛を狂牛病の疑いがある牛として放送?
米政府もダウナー牛 狂牛病危険 認定

日本・台湾 輸入条件緩和する?
基準変わっていない…MB政府 虚偽事実 流布

アレーサ・ビンスン死亡原因 意図的わい曲?
当時、米国マスコミも人間狂牛病 最も疑い

■ “科学的に適切だった”
パク・サンピョ局長は「検察は狂牛病とは関係がない ‘座り込む(ダウナー)牛’ の動画をPD手帳が見せ字幕等を通して狂牛病が疑われる牛だと放送したと主張したが、米国がダウナー牛を屠殺できないようにしたことは明白に狂牛病危険予防措置」として「実際米国で発生した3件の狂牛病の牛は全てダウナー牛の症状と関連があったし、米国政府の資料でもダウナー牛が狂牛病危険が高いと明確に明らかにしている」と指摘した。

パク局長はまた狂牛病特定危険物質(SRM)と関連して、PD手帳が虚偽報道をしたという検察発表に対しても「PD手帳が報道した内容の中でイ・ミョンバク政府が2008年の牛肉交渉で輸入を許可した部位には日本,ヨーロッパ連合,香港,台湾などで狂牛病特定危険物質と指定され輸入が禁止された部位があったことは明白な事実」と反論した。彼は続けて「昨年牛肉交渉が終わった後にイ・ミョンバク政府は日本,台湾,中国なども近い将来、輸入条件を韓国と同様に緩和するだろうと言ったが、現在までそれらの国々は輸入基準を全く変えていない」として「むしろイ・ミョンバク政府が虚偽事実を流布した格好」と話した。

検察はPD手帳が米国人アレーサ・ビンスンの死亡原因を意図的にわい曲報道したと発表したが、当時は米国言論なども人間狂牛病を最も疑っている状況であったという指摘も出された。ウ・ソクキュン室長は「検察が持っているアレーサ・ビンスンの母親インタビュー資料でも ‘人間狂牛病が推定される結果が出た’ と神経科医師が話したという場面が出てくる」と明らかにした。これと関連してパク・ギョンシン教授は「PD手帳製作陣がアレーサ・ビンスンの死因と関連して報道した内容が刑事処罰を受けなければならないならば、これについて報道し狂牛病が疑われると扱った米国のすべての言論は刑事処罰を受けなければならない」と明らかにした。

■ “報道指針より酷い弾圧”
チェ・サンジェ全国言論労働組合委員長は「検察が政府政策を批判した報道を名誉毀損と認定した」として「これは過去の報道指針より酷い言論弾圧」と指摘した。

この日の記者会見の席で ‘検察の民主主義破壊活動中断を促す’ という題名で発表された法学教授104人の声明も、検察が ‘政治的捜査’ をしたとより強力に批判した。これらは声明で「検察が虚偽による名誉毀損でPD手帳製作陣を起訴したが、報道内容の中でどの内容が虚偽なのかに対しては特定さえ出来ずにいる」として「PD手帳製作陣をはじめとしてミネルバ,広告主不買運動,龍山惨事などの捜査で見せた検察の態度は法執行というよりは単に独裁政権を保衛するために批判者を公開的に威嚇するということだった」と批判した。声明にはキム・ハンソン(延世大)・キム・ミョンヨン(尚志大)・ソ・ギョンソク(仁荷大)教授など全国の法学教授らが参加した。

キム・ヤンジュン記者himtrain@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/361461.html 訳J.S