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“政権握って1年半…社会統合できないのは大統領の責任”

原文入力:2009-06-19午前10:15:21
イン・ミョンジン前ハンナラ党倫理委員長, 国政運営 強力批判

ソン・ヨンチョル記者

←イン・ミョンジン ガリラヤ教会牧師.

ハンナラ党倫理委員長を務めたイン・ミョンジン ガリラヤ教会牧師が「イ・ミョンバク大統領が直接底民心を聞こうとする努力を怠っている」として、イ大統領の国政運営方式を強く批判した。
イン牧師は17日夜<ハンギョレ>とのインタビューで「民主主義が後退したという指摘に、それは違うとだけ言っているイ・ミョンバク大統領の態度に国民が苦痛を覚え絶望している」と話した。彼は特に「龍山惨事で亡くなった貧しい人々が150日が過ぎても葬儀さえできずにいるのに、政府がこうしていてはいけない」として「軍事独裁時期にも反対者などを執拗に説得したが、イ政府はどれほど社会統合のために努力したのか反省しなければならない」と明らかにした。

底辺の民心聞こうとする努力を怠け
忠告する参謀もいない不幸な政府

イン牧師は1970~80年代に労働者布教活動を行った都市産業宣教会で仕事をし87年6月民主化抗争当時には国民運動本部スポークスマンを務めるなど民主化活動をし、2006年6月から昨年5月まではハンナラ党倫理委員長を務めた。

-民主主義が後退したという時局宣言が各界各層から出ているのにイ大統領の認識はこれらと違うようだ。

“イ大統領が違うと言っても、多くの国民は民主主義が後退したと話している。大学教授たちや芸術界はもちろん宗教界もこれほどたくさん署名したことがないほどだ。こういう主張が溢れでれば、政府と与党は ‘自分たちに何か問題があるようだ’ と振り返ってみなければならない。ところが、イ政府はそれは違うとだけ言っている。明らかに民主主義が後退したのに後退しなかったとだけ言えば、国民が言葉が通じない絶壁と向き合ったように苦痛を覚え絶望するわけだ。”

-イ大統領は最近ラジオ演説で「民心は相変らず理念と地域で分かれていて、政争の政治文化も消えずにいる」と診断したが。
“政権を取ってすでに1年半になりつつあるのに、大統領がそのようなことを言ってはいけない。これは社会統合できない自身の責任だ。周囲に保守的な人ばかりうようよすれば、自然に反対派ができて理念対決が起きる。責任を他人に回してはいけない。1年半の間、どれほど社会統合のために努力したのか、反対側を説得しようとしたのかを振り返ってみなければならない。過去の軍事独裁政権も反対者などを付け回して執拗に説得した。この政府やハンナラ党はそのような説得をどれくらいしたのか。”

大統領選んだのだ 経済長官選んだのか
対北問題取りまとめ政治もしなければ

-イ大統領はなぜそのように認識していると見るか。

“大統領府のある参謀が大学教授らの時局宣言に関し「大学教授が全体で何人か、一部じゃないか」と言ったというが、こういう参謀が人間のカーテンのように大統領の目と耳を塞いでいることは深刻な問題だ。朝鮮時代には王の前に斧を持って死ぬ覚悟で直言する人がいた。イ政府にはそのような人が見えない。時局がこの程度まできたら大統領に沸騰する民心を進言し、聞かなければ席を捨てて出てくる参謀が何人かは出てくるべきだった。忠臣の姿が見えないのがイ政府の不幸だ。どれ程になればハンナラ党で正言官という職責を別に置こうとするのか。しかし何より大統領本人が直接民心を聞いてみようとする努力が見えない。寡聞なためか知らないが、イ大統領が社会的信望のある方々や正直な意見を言う元老たちを大統領府に呼んで助言を求めたという話を聞くことができなかった。”

-イ大統領は安保,経済危機を強調するけれど。

“イ大統領があまりに経済と外交に没頭している。国民は大統領を選んだのであって、外交長官や経済長官を選んだのではない。重要な民族問題である対北問題は直接大統領が取りまとめなければならない。経験のない幾人かの秘書官に依存するのでなく、過去の対北関係専門家や国の元老などに幅広く意見を求めなければならない。そして大統領がしなければならない重要なことの一つが政治だ。イ大統領は政治を嫌いだというが、それではなぜ大統領をするのか。”

-イ大統領が盧武鉉前大統領逝去と検察捜査に関し遺憾を明らかにしなければならないという世論がある。

“橋が崩れても雨が降らなくても指導者を見つめるのが国民らの情緒だ。野党などから要求が出てくる前に、先に ‘国を治める立場で前職大統領の不幸なことに関し自分の不徳のいたすところだ’ という程度に幅広く一言言って過ぎ去ればという物足りなさがある。今は時期を逸して謝罪もできない状況になった。南北問題でもそうで、人事問題もそうで、イ政府の問題がタイミングをのがすということだ。”

龍山で人が死んだが放っておくだけ
こういう高圧的姿勢が政権の象徴になって

-イ大統領が国政基調を変えるべきだと見るか。

“持てる者,金持ちのための政府という印象を根本から変えなければならない。龍山撤去民事態で人が死んだが150日になっても葬儀も行えないでいるのに政府はそのまま放っている。人が死んだというのに、どうしてそうできるのか。彼らの要求も聞いてみて慰めざるをえないのではないか。こういう高圧的な姿勢がイ・ミョンバク政権の象徴のようになった。もう一つ重要なのは人事を正しくしなければならないということだ。特定地域や大統領選挙の時に自分を助けた特定団体,特定学校の人々だけを使う人事は駄目だ。右側にどこまで行こうというのか。疎外された地域,中道左派出身まで抱き抱えて人事の幅を広げなければならない。今回が最後の機会だ。国民の心が離れる前に捕まえなければならない。

ソン・ヨンチョル記者sychee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/361279.html 訳J.S