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朴大統領、早ければ27日首相退任措置

登録:2015-04-26 22:15 修正:2015-04-27 07:31
 朴大統領、27日朝歴訪から帰国
 後任の人選は補欠選挙後に行う見込み
政権発足から2年間で4回も首相と首相候補者が辞任・辞退したが、首相人事権者である朴槿恵大統領は「他人のせい」にしてきた。朴大統領が2月17日午前、大統領府で李完九新任首相に任命状を授与した後、会場を一緒に出ている 青瓦台写真記者団//ハンギョレ新聞

 朴槿恵(パク・クネ)大統領が27日の朝、中南米歴訪を終えて帰国することに合わせ、李完九(イ・ワング)首相も早ければ同日または28日には退任する見込みだ。李首相の辞意を受け入れることを既成事実化してきた大統領府が、29日の再・補欠選挙に先立って、李首相の進退を決めるものと見られるからだ。

 首相室関係者は26日、「退任が決定されると、すぐに李首相の退任式が開かれるだろう」と述べた。李首相は退任後、国会議員として検察の捜査に対する準備に注力するものと見られる。李首相は、検察の捜査でソン・ワンジョン前京南企業会長から3000万ウォン(約3300万円)を受け取った疑いはもちろん、側近を通じて状況証拠の任滅を図ったり、捜査状況を手に入れようとした疑いについても、釈明を求められる立場だ。

 検察の捜査を通じて、李首相の容疑を裏付ける直接・間接証拠が出てきて起訴にまでつながる場合、李首相は、今よりも大きな政治的危機を直面すると予想される。すぐに国会議員職を辞めなければならないわけではないが、長い法廷攻防続けなければならない。捜査状況によっては拘束起訴される可能性も排除できない。李首相にとっては最悪のシナリオだ。この場合、大法院(最高裁判所)の確定判決まで1年以上かかる可能性もあることを考慮すると、来年4月20代総選挙への出馬はほぼ不可能になる見通しだ。李首相が政治的回復を狙って裁判を受けながらも、来年の総選挙に出馬する可能性がないわけではないが、拘束された状態で「獄中出馬」するのは困難と思われるからだ。

 後任首相の人選は29日、補欠選の結果を見守ってから行われる予定だ。朴大統領は、今回の「ソンワンジョン・リスト」問題を全方位検察の捜査を含む社会分野全般に対する不正腐敗清算を通じて、正面突破する計画だ。後任首相さえも道徳性が問われる事態になると、政権にとって致命的打撃は避けられないので、少しでも物議をかもす可能性がある人物は最初から候補群から外されるものと見られる。李首相が退任し、後任首相が任命されるまでは、チェ・ギョンファン企画財政部長官兼経済副首相が首相職務代行を務める。李首相は26日、ソウル・三清(サンチョン)洞総理公館で蟄居を始めて6日目を迎えた。

辞意を表明した李完九首相が21日午前、ソウル三清洞の総理公館バルコニーで思いに耽っている キム・ポンギュ記者//ハンギョレ新聞社

ソン・ウォンジェ記者、サンパウロ/ソク・チンファン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-04-26 19:55

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/688532.html  訳H.J

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