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おじいさんの入れ歯 2012年から 健康保険適用

原文入力:2009-06-17午後07:56:24
75才以上老人に限定…半分だけ費用負担
超音波・歯石除去も2013年までに段階的適用

キム・ヤンジュン記者

←健康保険適用拡大施行計画

光州広域市で一人暮らしのク・某(82)おばあさんは奥歯が何本かしか残っていなく食べ物をきちんと噛むことができない。町内の老人は入れ歯をするのに約200万ウォンがかかり、口内構造にぴったりの入れ歯をしようとすればお金がもっとかかると言った。クおばあさんは「きちんと食べることはできず、入れ歯でもしようかとの気持ちはあるが、費用負担のためにすることはできない」と訴えた。

健康社会のための歯科医の会などが調査した資料によれば、2005年現在65才以上の老人の中で、上下すべて歯が抜けた老人は29%にもなり、上側または下側だけなくなった比率は15%と現れた。噛むのに不便を感じるという人は53%にも達した。保健医療市民団体らは老人の入れ歯をはじめとして、虫歯治療など歯科疾患の健康保険適用範囲を広げなければなければならないと何回も指摘してきた。

保健福祉家族部は2012年から75才以上老人が入れ歯をするのにかかる費用の半分を健康保険が保障する内容を盛り込んだ ‘2009~2013年健康保険保障性拡大計画案’ を17日発表した。治療目的の歯石除去も2013年から健康保険適用項目になる。

治療費が非常に多くかかる癌,心臓・脳血管疾患,希少難治疾患などの診療費負担も引き続き減らす方針だ。癌や心臓・脳血管疾患は全体診療費の中で患者が払う比率を現行10%から2010年までに5%に下げる計画であり、重症火傷治療も今は患者が入院する時は20%,外来診療を受ける時は30~50%を負担しているが、全体診療費の5%だけを払うように推進する。現在20万ウォンである妊娠・出産支援費も2010年から毎年10万ウォンずつ引き上げ、2012年には50万ウォンを支援する方針だ。

福祉部は「この計画を実現しようとすると3兆1000億ウォン程の追加財政が必要だ」として「年平均6~8%程度、健康保険料を上げざるをえない」と明らかにした。しかし、財源をただ健康保険料引上にのみ頼る場合、‘経済危機に国民負担を加重させる’ という反発を招きかねないという指摘が出ている。

健康保険料引上にともなう政府予算増額分に加え関連予算を追加で用意しなければならないということだ。キム・チャンボ健康世の中ネットワーク政策委員長は「経済危機であるほど痛くとも治療を受けることができない庶民層の痛みが大きくなる」として「健康保険料引上と共に政府が必ず追加財源を投じ保障性拡大計画が実践されるようにしなければならない」と話した。

キム・ヤンジュン医療専門記者himtrain@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/health/360990.html 訳J.S