環境府は洪城·保寧にある石綿鉱山2ヶ所の半径 1㎞ 内の5ヶ村の 40代以上住民希望者 215人を対象に精密健診した結果、石綿肺の可能性が 50% 以上の住民が 55人、胸膜プラーク有所見者が 87人と分かったと12日明らかにした。石綿肺は肺組職に石綿纎維が積もり生ずる塵肺症で肺癌につながる可能性があり、胸膜プラークは肺を取り囲んでいる胸膜が厚くなる異常症状だ。
環境部は「調査結果を総合すれば、石綿鉱山運営により近隣住民たちが石綿に露出し、このために健康影響を受けた可能性が大きいと推定される」と説明した。しかし廃鉱された以後、土壌に含有された石綿が健康に影響を及ぼすかは予断しにくく追加の調査·研究が必要だと明らかにした。石綿鉱山から半径 2㎞ 以内の土壌と大気など環境中の石綿濃度の調査では一部土壌と大気試料から微量の石綿が検出された所もあるが、地下水·河川数などでは検出されなかった。
また環境部は釜山蓮堤区蓮山1洞にあったある石綿紡織工場近隣住民197人にも同じ調査を行い計 54人に肺組職(実質)異常、49人に胸膜異常症状を確認した。しかしこの肺組職異常が全て石綿肺と係わると疑うことはできず、胸膜異常も結核を含む他の原因によって発生した可能性が高いとし解釈に注意が必要だと明らかにした。
これにより環境部は現在、忠南地域に14ヶある昔の石綿鉱山周辺住民たちに行っている健康検診を全国 21ヶ石綿鉱山周辺半径 1㎞ 以内の全住民たちに拡大する事にした。来月からは石綿製品生産工場周辺住民たちも健康影響の調査を始め、石綿鉱山周辺村に住んでいたが移住した住民たちにも健康検診をする事とした。チョン・ジョンソン環境部生活環境課長は「石綿による健康被害者を政府次元で救済する方案を今月中に定め、石綿被害救済法が早期に制定されるよう努力する」と語った。
キム・ジョンス記者
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/360165.html 訳J.S