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証拠公開せずに ‘パク・ヨンチャ賄賂’ で盧前大統領有罪推定

原文入力:2009-06-12午後10:06:50
‘パク・ヨンチャロビー’ 捜査結果発表

ソク・ジンファン記者,キム・ミョンジン記者

←イ・インギュ最高検察庁中央捜査部長が12日午後、ソウル,瑞草洞の最高検察庁記者室でパク・ヨンチャ前テグァン実業会長の政・官界ロビー疑惑捜査結果を発表している間、かたい表情でしばし目をとじている。 キム・ミョンジン記者littleprince@hani.co.kr

-被疑事実公表 ‘最初流出’ 目をとじたまま言論のせい
-身柄決定 遅延の指摘には “新しい疑惑あらわれた”
-標的・報復捜査批判には “国税庁の告発に従った”

12日最高検察庁中央捜査部の捜査結果発表で、昨年7月テグァン実業に対する税務調査から始まったパク・ヨンチャ前テグァン実業会長と彼を巡るロビー疑惑捜査が幕を下ろした。検察内部ですら「世論の非難と検察改革の必要性を大きくしただけの失敗した捜査」という評価が出ている。だが検察首脳部と捜査チームはノ・ムヒョン前大統領捜査などに対して ‘全く問題がなかった’ という態度を明確にした。

この日検察の捜査結果発表は盧前大統領逝去後にあふれた非難に対して解明する性格が強かった。13ページの発表文中5ページがここに割かれた。だが検察の責任を少しでも認める内容はただの一行も探せなかった。

検察はまず盧前大統領事件を内部捜査の終結(公訴権消滅)処理したと明らかにし、「私生活公開や名誉毀損憂慮が高い」という理由で具体的証拠関係は公開しなかった。その一方で「ただし今回の事件に関する歴史的真実は捜査記録に残し保存される」とした。またパク前会長が640万ドルを盧前大統領に渡した疑惑も一緒に内部捜査の終結決定をした。

だが検察は「パク前会長の自白とこれを後押しする関連者陳述ならびに送金資料など諸般の証拠によれば被疑事実は認められる」と強調した。パク前会長を通じて結局、盧前大統領のわいろ授受事実も認められるという捜査チームの立場を迂迴的方式で明確にしたのだ。

検察はまた盧前大統領逝去後に提起された批判をいちいち列挙しながら「問題がなかった」と反論した。‘盧前大統領および家族に対して底引き網式捜査をした’ という批判に対して「盧前大統領家族が金品を授受に直接関連した証拠があらわれたため」と解明した。続けて「調査も必要な部分に限定し行い、子息ノ・コンホ氏や姪婿のヨン・チョルホ氏は客観的証拠と相反した主張をしたり陳述を翻意したので調査回数が多くなった」と付け加えた。

‘身柄決定が遅れた’ という指摘に対しても「補完捜査が必要だった上に40万ドルを受け取った新しい疑惑があらわれた状況だった」として「こういう内容に対する捜査をすべて終わらせた後に決めるのが原則に符合する」と強調した。検察はまた「盧前大統領がお金の使い途に対する疎明資料を出すと言い大統領府の通話内訳を確認してくれるよう要請し、これを確認する必要があった」と明らかにした。結局、盧前大統領側要請により捜査が遅れただけという既存の主張を繰り返したのだ。

‘標的・報復捜査’ 論議に対しては「国税庁の告発に従ったもので、パク前会長と関連した部分に限定して捜査を行った」と明らかにした。検察は「盧前大統領調査時は(パク前会長との)対面を望まず、これを尊重したし、クォン・ヤンスク氏はボンハ村に近いところで調査するなど礼遇面で粗雑にすることもなかった」という解明まで付け加えた。

検察は最も批判が荒々しい ‘捜査ブリーフィング等を通して被疑事実を公開した’ という論難についても事実と異なると反論した。検察は「国民の知る権利を保障し推測報道を防ぐために最小範囲内でブリーフィングをしている」として「今回の事件は関連者が多く、むしろ言論で情報を先に入手し検察に確認を要請する場合が相当部分あった」と明らかにした。特に検察は「盧前大統領の名誉を傷つけたと挙論されるいくつかの事例はブリーフィングしたり確認した内容ではない」として責任を回避した。億台の高級時計や還暦祝い金3万ドルなどの報道に対する責任を言論に押し付けたのだ。だが捜査チームではなくては知りえない核心被疑者の陳述がどんな経路でもれたのか、捜査保安を守ることが出来ない責任は誰にあったのかなどは説明しなかった。

要するに ‘国税庁が送ってきた事件を法と原則により捜査したまでだ’という面皮性発表で、却って野党と市民団体などの猛烈な批判を自ら招いたわけだ。 ソク・ジンファン記者soulfat@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/360154.html 訳J.S