10年間に54%→50%へ
20代は45%→31%へ急減
仏教 22% 新教 21%
20代と30代の宗教離れなどにより、全体的に韓国の宗教人口比率が10年前に比べ54%から50%に低下したことが分かった。 新教(プロテスタント系)と天主教(カトリック)の人口が停滞する中で、最大宗派である仏教人口は減った。
世論調査機関の韓国ギャラップが昨年4月17日~5月2日に全国の満18歳以上の男女1500人を対象に面接調査し、12日に刊行した報告書「韓国人の宗教」によると、宗教人口比率は仏教22%、新教21%、天主教7%と調査された。 10年前と比較すると仏教信者が2%減少し、改新教信者と天主教信者には変化がなかった。
今回の調査は全国民を対象に統計庁が10年毎に実施する人口センサスと比較する必要がある。 ギャラップ調査によれば、仏教信者は1997年18%から2004年24%に増え、新教信者は20%から21%に、天主教信者は7%で同じだった。ところが、ほぼ同じ時期である2005年の人口センサスでは、仏教信者が22.8%、新教信者18.3%、天主教信者10.9%と調査された。 当時の調査では、1995年から2005年までの10年間に改新教信者は14万人減った一方、仏教信者は40万人増えて、天主教信者は295万人から514万人に何と219万人(74%)増加した。この傾向が続いているなら、新教信者がさらに減り、天主教信者が大幅に増えると予測された。 別の調査ではあるが、今回の調査ではこのような予測を裏切って新教信者が増え、天主教信者が減少したことが明らかになったわけだ。正確な数は来年末に公表される人口センサス結果を待たなければならないと見られる。
新教信者は収入の10分の1を教会に献納する十一租と礼拝出席頻度でも他の宗教を圧倒した。ギャラップ調査で新教信者の十一租履行率は1984年の42%から1997年に58%に増え、2004年には46%に減ったが2014年には68%に上がり歴代最高値を記録した。天主教信者は同じ期間に1984年26%、1997年32%から2004年に15%に低下したが2013年には36%に増えた。これに対して、仏教信者は最近1年間に1~2回布施を行う信者が45%で最も多く、年に1~2回寺に行くという回答も52%に達していた。
今回の調査で目につくのは若年層の宗教離れだ。宗教を信じる20代の比率は、10年前の45%から31%に14%p低下した。 30代の宗教信者比率も10年前の49%から今回は38%に11%p下がった。 40代と50代の宗教信者もそれぞれ6%p(57%→51%)と2%p(62%→60%)減少した。その一方、60歳以上の宗教信者比率は6%p増えた。
学歴別に見れば、中卒以下が63%、高卒54%、大学在学以上41%で、学歴が高いほど宗教信者比率が低かった。宗教別に見れば、仏教の場合は20、30代の若年層比率が10%内外、50、60代が30%以上を占めており高年齢層の比率が高いのに比べて、新教と天主教は青壮老年層が等しく分布している。
1989年から調査報告書の分析に参加してきたユン・スンヨン韓国宗教文化研究所理事は「社会変化に敏感な若年層と高学歴層を中心に宗教的価値より世俗的価値を優先して離脱しており、宗教人口がますます高齢化して現状維持が容易でなく見える」と話した。 ギャラップは1984年「韓国人の宗教と宗教儀式」に関する調査を初めて実施し、以来1989年と1997年、2004年などにも類似の調査を実施した。 今回の調査の標本誤差は±2.5%(95%信頼水準)だ。