「自分の国や家族から離れたい。ただ新しい人生を生きたい」
トルコで失踪したキム君（18）が出国前日の7日にFacebookのアカウントに残した文章が新たに確認された。キム君がIS（イスラム国）に加入する目的でトルコに向かったことを裏付ける根拠になる。
ソウル地方警察庁は、20日、キム君のFacebookアカウントを確認した結果、3回にわたりISへの合流を希望する意思を示していたと発表した。特にトルコに出発する前日の7日には、「自分の国や家族から離れたい。ただ新しい人生を生きたい（I want leaving my country and families just want to get a new life）」という英文をFacebookに残した。キム君は昨年3月11日「Join Islamic state」（イスラム国に合流せよ）というFacebookのアカウントに「私はIslamic stateに加入したいですが、手伝ってもらえますか」と投稿し、同年10月26日にはFacebookの友人のRに「おそらくIslamic stateに加入すると思うが、どう思う」と尋ねたこともあった。
キム君がTwitterなどを通じてISISと接触した事実も確認された。警察庁は、キム君が昨年9月25日から10月31日まで、多数の人とTwitter（ツイート46回、お気に入り17本）で会話をしたと話した。キム君は昨年10月4日、一般に公開される投稿で初めてIS加入を希望する内容をTwitterに載せ、10月5日と9日、それぞれ「トルコに行け」、「ハッサンに連絡しろ」との返信を受けた。この時、ツイッターではなく、暗号化されメッセンジャーであるシュアスポットを使用するように返信されたため、10月15日以降にはTwitterでISに関する投稿を行わなかったものと推定される。
キム君は、パソコンにトルコ旅行情報、IS関連の新聞記事など65のインターネットサイトをお気に入りリストに登録していた。過去1年間（2014年1月13日〜2015年1月7日）の3020回の検索履歴のうち517回がIS、トルコ、シリア、イスラムなどを主な検索語にしたものだった。
キム君の母親のイ氏は、独学で検定試験を準備していたキム君が10月頃からトルコ旅行に行きたいと話し、 「旅行から帰ったら、心を入れ替えて検定試験を準備する」と言っていたので、旅行に行かせたと警察で陳述した。キム君はホン氏を保護者にして1月8日トルコに向けて出国し、9日にキリスに移動した翌日、ホテルから消えた。
警察はキム君が使っていたコンピュータのデジタルフォレンジック、SNSやメールの押収捜索、友達など関係者の調査を通じて確認した結果、インターネットの検索履歴及び本人主導でキリスに移動した点、同行者を引き離しホテルを離れたことなどから、行方不明または誘拐関連性は現在までに確認されていないものと見て捜査を続けている。
韓国語原文入力:2015.01.21 15:19
