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‘22年前の今日’ のように…民主勢力一つに

原文入力:2009-06-10午前08:02:06
6月抗争記念 ‘6・10汎国民大会’
野 5党・4大宗教団体・市民団体参加…‘記念式の意味’ 超えて
ソウル・釜山など全国20ヶ所で同時多発大会 開催

キル・ユンヒョン記者

市民・社会・労働団体と野5党,4大宗教などが10日ソウル広場で開くことにした ‘6月抗争継承・民主回復のための汎国民大会(文化祭)’ に全国の視線が集まっている。野党と市民団体などが手を握り民主主義回復と政府の国政刷新を要求するという点で、22年前の6月の状況と色々な面で似ていることに加え、時局宣言等を通して溢れでた国民的要求が絶頂を成し遂げる席になるためだ。
警察がこの日の大会を不法集会と規定し9日夜からソウル広場近隣に警察170余個中隊1万5000人余りを待機させ緊張感が高まっている。

今回の大会は名目上は1987年 ‘6月抗争’ の22周年を賛える記念行事だ。だが先月23日の盧武鉉前大統領の逝去などを契機にイ・ミョンバク政府の独断的国政運営に対する国民的不満が漲り今年は例年の記念式を跳び越える意味を持つこととなった。

この間、民主主義の成熟段階に入り込むかに見えた私たちの社会はイ・ミョンバク政府スタート以後、歴史的退行をしているという評価が多い。‘集示法(集会および示威に関する法律)とメディア関連法などMB悪法阻止’,‘龍山惨事真相究明’,‘朝鮮・中央・東亜など保守言論改革’ 等の声が絶えず、わずか数日間に3000人を越える大学教授たちが相次いで時局宣言に出たことは世論の座標を見せる傍証だ。

←チョン・セギュン民主党代表など野4党代表と市民社会団体元老らが9日午前、汝矣島,レキシントンホテルで開かれた現時局に対する懇談会で手を取り合っている。左から進歩新党ノ・フェチャン代表,創造韓国党ムン・グクヒョン代表,民主労働党カン・キガプ代表,民主党チョン代表,ペク・ナクチョン ソウル大名誉教授,チョン・ヒョンベク成均館大学校教授,パク・ウォンスン希望製作所常任理事. キム・ジンス記者jsk@hani.co.kr

野党圏と宗教界,市民社会陣営が汎国民大会に一つに力を集めたのは現在の時局が22年前と似ているという危機感から発している。1987年にも野党と ‘在野’ (市民社会)勢力は全斗煥政権の護憲宣言に対抗し ‘民主憲法争取国民運動本部’(国本)を作り、民主化を要求する時局宣言を出した。当時6月抗争の中心だった国本が出した決議文を見れば、‘集示法・国家保安法など悪法改正’,‘光州事態・パク・ジョンチョル君拷問致死事件などの真相究明’,‘自由言論争取’ 等の内容が含まれている。

汎国民大会は10日昼12時、ソウル,太平路の聖公会大聖堂の記念式で始まる。聖公会大聖堂は22年前の6月10日、国本が汎国民大会を開催したところだ。この記念式では盧前大統領を哀悼する追悼辞朗読,野党など政界と民主勢力らの和合と連帯を確かめる発言などが続く。

引き続き夕方7時からはソウル広場へ場所を移し主行事が始まる予定だ。第1部汎国民大会は22年前に死をもって民主化を導いた故イ・ハニョル氏の母親ペ・ウンシム氏と故パク・ジョンチョル氏の父親パク・ジョンギ氏の開会辞で始まる。以後、チョン・セギュン民主党代表など野党要人の時局宣言が続く。第2部では ‘盧前大統領追慕および民主回復文化祭’が開かれ多様な歌公演と状況劇などが繰り広げられる。

一方、10日夕方7時から釜山西面,チュディス テファ百貨店そば道路では ‘6月抗争22周年・6月ロウソクのあかり大抗争1周年・MB独裁審判6・10釜山市民大会’ が開かれるなど、全国20ヶ所でイ・ミョンバク政府の一方的な国政運営に抗議する汎国民大会が開かれる。

キム・ミニョン参加連帯事務局長は「今回の汎国民大会はこの間ちりぢりに散っていた汎民主・改革勢力がイ・ミョンバク政権の独走に対抗し一ヶ所に集まったという点で意味が大きい」として「政府は今からでも国民の声に聞く耳を持ち平和的な行事開催を保障しなければならない」と話した。

キル・ユンヒョン記者charisma@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/359618.html 訳J.S