原文入力:2009-06-08午後07:38:26
産業銀行が支援の鍵を握るが…知識経済部は “労使が理解しあって”
労働部も仲裁に消極的…“自動車産業全体が危機に陥る”
ホン・ヨンドク記者,イ・ヒョンソプ記者,ナム・ジョンヨン記者
←1054人に達する大規模労働者解雇に対抗しストライキ中の双龍自動車労組員らが8日午前、京畿,平沢市,七槐洞,双龍車工場内の座込み場でラーメンでお昼を間に合わせている。 平沢/イ・ジョングン記者root2@hani.co.kr
双龍車が8日、1千人に近い労働者の整理解雇を強行し占拠ストライキが進行中の平沢工場で大規模な物理的衝突の可能性が高まっている。だが知識経済部と労働部など、政府関連部署は手をこまねいている。
■手を後ろに組んだ政府
双龍車労使が公式に額を突き合わせたのは去る5日平沢工場本館で開いた会議が初めてだ。労組ストライキ15日,会社側の職場閉鎖後5日ぶりの初めての出会いだったが気が抜けていた。この日の対話を斡旋したのはソン・ミョンホ京畿,平沢市長で、双龍車事態を解決し仲裁できる責任者ではなかったためだ。労・使・政から ‘政’ が抜け落ちた形式的対話では解決策準備が初めから不可能だったという指摘だ。
知識経済部は会社運営と関連した懸案は裁判所に、労使仲裁は労働部に責任を押し付けている。チョ・ソク知識経済部成長動力室長は「法定管理状況なので政府として当然取れる措置がない」として「(整理解雇などは)労使が話し合って決めること」と話した。キム・チャンギュ知識経済部自動車造船課長は「労使仲裁は労働部がうまくやる事で、私たちの部署ではやったこともなくよく分からない」と話した。資金支援などの鍵を握っている産業銀行高位関係者もまた「裁判所管理下にあるので私たちが出る問題ではない」と話した。
労働部もあまりに中途はんぱという批判が出ている。労働部関係者は「他の労使紛糾とは異なり、双龍車は労使が共に債権団と裁判所を説得しなければならない立場」として「労使が合意しこれらが受容できる構造調整案を出す時まで待つほかはない」と話した。平沢工場ではキム・ポンハン京仁地方労働庁平沢支庁長が出て、労使両側を仲裁している。これは去る2007年のイーランド事態の時、当時イ・サンス労働部長官が直接仲裁に出たことと対比される状況だ。
■労使交渉の大枠
双龍車労使は先週末の対話で ‘先ストライキ解除,後整理解雇猶予案’ (会社)と ‘先整理解雇撤回,後会社正常化’(労組)案を巡ってするどく対抗した。労組は一歩進んで「すでに1600人余りが事実上反強制的に希望退職申請をした状態であり、労組の3000億ウォン費用節減案も無効化」を宣言した。これに対し会社側も8日午後に予定された労・使・政対話を拒否した。両側の態度を見れば正面衝突が明らかな状況だ。
これに政界が急遽動きを見せている。国会環境労働委員長のチュ・ミエ議員(民主党)と知識経済委員長のチョン・ジャンソン議員(民主党)をはじめと、8日キム・グンテ,チョン・ジョンベ,イ・ジョンゴル議員の他にハンナラ党京畿道党委員長のウォン・ユチョル議員など与野党関係者たちが訪れ労組執行部と面談した。だが結局、解決の糸口を握っているのは政府だ。‘双龍車・自動車産業の正しい回復のための汎国民対策委’ のウ・ムンスク世論広報チーム長は「上海車に双龍車を渡した政府は決して責任から逃れられない」として「政府が責任回避ばかりに汲々としているならば、双龍車だけでなく国内自動車産業全体が困難に陥ることになるだろう」と語った。
平沢/ホン・ヨンドク,イ・ヒョンソプ,ナム・ジョンヨン,チェ・ウォンヒョン記者sublee@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/359282.html 訳J.S