原文入力:2009-06-08午後09:22:48
2年間に22兆投入 総合計画 確定
環境団体 “包装変えた大運河事業”
ホ・ジョンシク記者
政府は韓半島大運河の前段階ではないかという疑いを受けている4大河川整備事業の工事発注を今月中に終え、10月に着工することとした。事業費22兆2002億ウォンを投じ2011年までに4大河川本工事を終わらせダム・農業用貯水池など直接連係事業は2012年までに終えることにした。
政府は8日国土海洋部,環境部,文化体育観光部,農林水産食品部など関係部署と合同で、4大河川再生事業の総合計画(マスタープラン)を確定し発表した。
計画によれば、4大河川再生の本事業費は当初計画より3兆ウォンほど増えた16兆9000億ウォンで確定した。水系別には漢江2兆ウォン,洛東江9兆8000億ウォン,錦江2兆5000億ウォン,栄山江2兆6000億ウォンずつだ。
直接連係事業としては4大河川の支流である主要国家河川と蟾津江支流整備,下水処理施設拡充など水質改善事業が含まれ水質改善費用3兆4000億ウォンなど計5兆3000億ウォンが投入される。ここに文化観光部,自治団体らが推進する川と連係した歴史・文化事業費まで含めれば4大河川関連事業のみに30兆ウォン以上が投入される展望だ。事業費だけ見れば、イ・ミョンバク大統領の大統領選挙公約だった大運河(京釜運河14兆1000億ウォンなど18兆ウォン程度)よりさらに多いわけだ。
政府は今回の4大河川整備事業で13億tの水資源を確保することができると明らかにした。このために洛東江8ヶ所など4大河川に16ヶの堰を設置しソンニウォン・ポヒョンダム建設,安東ダム~臨河ダムを連結する。洛東江には高さ9~13.2mの堰を設置し水深を4~6mに維持する。これは京釜運河計画の洛東江の水深6mと大差ない。専門家たちはこの程度の大きさの堰に閘門だけを設置すれば船舶運航が可能で運河の前段階だと指摘する。
政府はまた貯水空間確保のために河川底の堆積土など土砂5億7000万立方Mを浚渫し洪水調節地および川辺貯溜池設置,老朽堤防補強も行う。川辺には自転車道(1728km)等が開設される。
政府は4大河川の水質改善のために3兆ウォンを越える財源を投じることにしたが、水を閉じ込める堰(ダム)の設置などにより4大河川の水質悪化が憂慮されている。
環境団体と多くの専門家たちは4大河川再生事業は韓半島大運河事業を包装したものだとして強力に反発し事業推進過程で摩擦が予想される。また政府が途方もない財源がかかる事業を推進し計画をたて世論収斂過程がとても短期間で不十分だという指摘も出ている。
ホン・ジョンホ ソウル大環境大学院教授は「河川は一度事業を行えば取り返しがつかない」として環境破壊を憂慮した。運河白紙化国民行動はこの日声明を出し「4大河川マスタープランは政府が運河事業をすると国民に宣言したもので今日は環境國恥日だ」と明らかにした。
ホ・ジョンシク選任記者jongs@hani.co.kr
原文: 訳J.S