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ソウル市教育庁「技能優秀高卒者を実技教師として採用する」

登録:2014-11-21 20:53 修正:2014-11-22 03:38
21日、チョ・ヒヨン ソウル市教育監「高卒全盛時代」政策発表
チョ・ヒヨン ソウル市教育長//ハンギョレ新聞社

「特性化高校の卒業生から技能大会入賞者を対象に実技教師を5人以内の枠で採用する」

 チョ・ヒヨン ソウル市教育監(長)が、特性化高校出身学生を特性化高の教師と教育庁公務員として選抜採用するなどの内容を骨格とした「高卒全盛時代」政策を発表した。

 チョ・ヒヨン教育監は21日、ソウル市教育庁で記者会見を行い「来年から特性化高校出身卒業生から全国技能競技大会での金・銀・銅賞入賞者(2014年は34人が入賞)を対象に特性化高校実技教師を5人以内の枠で採用する」と明らかにした。まず来年には、ソウル地域の新規任用予定特性化高教師27人のうち10%の2~3人を実技教師として選抜採用する計画だと教育庁関係者が説明した。実技教師は、他の教師たちと同じく正規職教職員であり、資格証を取得すれば正教師に昇進できる。教育庁は実技教師の選抜に必要な資格検定方式をまもなく確定し発表する予定だ。

 韓国では1975年頃から1990年まで重化学工業育成策の一環で高卒者を実業系高校の実技教師として採用した前例がある。 今でも法的には実技教師制度が残っているが、事実上死文化されていた。 大卒者が増加したことにより資格証を持てる4年制大学卒業者だけを正教師として募集してきたためだ。これと関連して、工業高校の教師を実技試験を行わず理論試験と授業試演だけで採用したため、特性化高校の実技授業能力が劣っているという指摘が提起されていた。

 S工業高校在学中に全国技能競技大会で金賞を受賞し、1978年の卒業直後に実技教師として採用されたヤン・ハンソク氏(56・ソウル城東区の放送高等学校校長)は「特性化高校の生徒たちに夢と希望をあたえる実技教師制度の復活を歓迎し、他の試みにも広がることを期待する」と話した。

 また、ソウル市教育庁は来年から教育庁の技術職公務員の50%を特性化高校やマイスター高校卒業生から選抜すると明らかにした。 教育庁は、来年には技術職公務員約10人のうち5人程度を高卒出身者から選ぶ予定だ。

 この他にソウル市教育庁は、特性化高校の募集人員の10%を内申成績に関係なく適性と特技だけを評価して選抜する「未来人材選考」を新設することにした。 労働人権教育を強化するために来年までに2300万ウォン(約230万円)かけてマニュアルを開発し、教師・生徒に対する研修拡大方案を用意することにした。

 チョ・ヒヨン教育監は「高卒成功時代政策が、深刻な高学歴現象のために浪費される社会的費用を減らし、能力中心の先進社会に進む出発点になると信じる」と話した。

 ソウル市管内71校の特性化高校は、26日から新入生願書受付を始め、計1万6528人を選抜する。

キム・ジフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/665589.html 韓国語原文入力:2014/11/21 17:11
訳J.S(1322字)