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10代女子学生, 政治に目を開く

原文入力:2009-06-04午前10:11:08
盧前大統領 焼香所訪ねてボランティア
政府政策討論も男子学生より多い
“ロウソクのあかり経験共有が政治成熟度高める”

イ・ワン記者

昨年米国産牛肉反対ろうそく集会の序盤を牽引した10代女子学生たちが、今年盧武鉉前大統領焼香所と永訣式の後集会にも大挙登場した。彼女達は制服を着て焼香所を訪ねることもしたし、弔問を終えた後、ロウソクのあかりを持って行こうとするのを阻む警察に抗議することもした。永訣式が開かれたソウル市庁前広場でロウソクを配るなどのボランティア活動もした。男子学生に比べ女子学生の姿がはるかに多く見られた。パク・チャンウク映画監督も「焼香所に行った時、明け方で人があまりいなかったが、登校する女子高生たちが押し寄せてくる姿を見てきた。我が国は女子高生たちが担って行く国ではないかと思う」と話したことが知られた。
女性青少年たちに何が起きているのか?

盧前大統領の永訣式が行われた先月29日夜、ソウル広場にいたソン・サンヒョン(18・高3)さんは「盧武鉉前大統領が単純に可哀想ということよりもイ・ミョンバク政府を批判する話を友人らとたくさんしている」と言った。キム・ハナ(15・中3)さんは「中3でも社会の時間に民主主義を習うのに、政治家たちがここに出てきて民主主義が何か、世論がどうかを見なければならない」と話した。キムさんは永訣式の後、落ちているゴミを誰がさせるでもないのに一時間ずっと拾っていた。女子学生たちは単に悲しいからでなく、何か具体的な理由を持って出てきたわけだ。昨年ろうそく集会に出てきた青少年たちを研究したイ・チャンホ韓国青少年政策研究院研究委員は「学生たちは考えていた以上に多くのことを知っている」として「昨年ろうそく集会の時にも食べ物というイシューの特性のために出てきたのではないかと思われたが、今年も出てくるのを見て彼女達が政治的に成熟して行くのではないかと考えられる」と診断した。

女子学生の姿がより多く眼に触れる理由は何だろうか?
パク・ノジャ ノルウェー,オスロ国立大教授は<ハンギョレ>に送った電子メールで「韓国はまだ ‘家族’ 単位で動く社会だが息子、特に長男には ‘良い学閥’ を得て社会で ‘成功’ しろという家族の圧力がはるかに大きい」と分析した。彼は「故に男子学生には心的な余裕が非常に不足しているのに比べ、女子学生たちは ‘学習機械’ になれという強要に反旗を翻すだけの余地がより大きい」と語った。男女共学高等学校で生徒を教えるユン・ウンジン教師も「社会問題に関心がある生徒たちと話をしてみると性別に差が少しある」として「男子学生たちは ‘政治は決まりきっている’ として、自身にさらに競争力をつけようとする傾向が強いが、女子生徒たちは批判意識をさらに発展させる側」と話した。永訣式の後、ソウル広場で開かれた追慕祭に出てきたイ・ユンギョン(18・高3)さんは「男の子たちは盧武鉉大統領の話をしても反応がない。スポーツやゲームの話がもっと好きだ。女子生徒たちは昼休みにテレビをつけて永訣式を見て話をたくさんした」と話した。

10代の女子学生たちが政治的に急進化するという分析もある。ペ・ウンギョン ソウル大教授(女性学協同課程)は「10代と20代序盤の女性たちは ‘ミソン,ヒョスン ろうそく集会’ の時から集合的経験を分かち合った。またすでに事務職の半分を占めている非正規職女性の現実を見ているために政治意識がさらに急進化すると見る」と話した。韓国青少年政策研究院が昨年青少年たちに ‘最も記憶に残る歴史的経験’ を尋ねるアンケート調査結果によれば、中学生と高校生が最も多く挙げたものは ‘米国牛肉反対ろうそく集会’ だった。

ハン・ホング聖公会大教授(歴史学)は「彼女たちが今回 ‘一生投票する’ という実践を話したことに注目しなければならない。意識の急進化よりからだの生活化につながるため」と話した。 イワン記者wani@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/women/358602.html 訳J.S