本文に移動

警察は崩し市民は立てて…“焼香所49日まで開く”

原文入力:2009-06-01午前08:50:59
冷めない追慕熱気 大漢門前 数百人 弔問行列
休日 鎮魂祭・追慕文化祭 開催
警察が撤去したテント 2ヶ所 保存

ホン・ソクチェ記者,パク・ヨンニュル記者

←韓国仏教太古宗奉元寺僧侶たちが31日午後、ソウル徳寿宮大漢門の市民焼香所で故ノ・ムヒョン前大統領の寃魂をなぐさめる鎮魂祭を行っている。 キム・ミョンジン記者littleprince@hani.co.kr

盧武鉉前大統領の告別式が終わり2日目の31日にもソウル徳寿宮大漢門前の市民焼香所をはじめとする全国あちこちで盧前大統領追慕熱気が続いている。

市民焼香所前ではこの日午後6時、市民たちの弔問が暫時休みとなり盧前大統領を慰める鎮魂祭と追慕文化祭が開かれた。焼香所前で行われた仏教鎮魂祭ではウォンファ僧侶をはじめとして僧侶10人が鎮魂舞と悔心曲 などで故人の御霊を慰めた。大漢門前に集まった1000人余り(警察推算)の市民たちは手に黄色い風船とロウソクのあかりを持ち厳粛な表情でこれを見守った。‘極楽往生祈願舞’ を踊ったソンガク僧侶は手に持った白いカラムシ布を遺影の前に落とし、みみずく岩から身を投げた盧前大統領のすさまじさを表現し無念を滲ませた。続いて夕方7時30分からはある女子高生の追悼辞,市民たちが盧前大統領と結んだ縁を放つ追慕文化祭が続いた。歌手ソン・ビョンフィ氏は歌 ‘渇望’ 等を歌い盧前大統領の逝去を切なく表現した。引き続き市民葬主が代表としてあらかじめ用意した祭事料理で法事を執り行い市民たちが直会に参加した。追慕祭の後も200人余りの市民が大型テレビを通じて上映される盧前大統領の生前映像を見ながら夜遅くまで席を守った。

市民焼香所を守る ‘市民葬主団’ は来る2日にも再度、大漢門前で追慕文化祭を開く計画だ。市民常駐団側は「来世に良いところに行けるように願う心から49日が行われる7月10日まで焼香所を開いておく」と明らかにした。

警察が車両3台で大漢門前道路に‘車壁’を築いたが、この日市民焼香所には午後から弔問客が増え始め鎮魂祭が進行される頃には500人余りが弔問順番を待ち長い行列を作った。警察はこの日、大漢門周辺に12個中隊900人余りの戦闘警察を配置した。

先立って30日明け方、警察が市民焼香所のテント2ヶを全て強制撤去したが、市民葬主団は直ちにテント一つを新しく建て再び焼香所を用意した。市民葬主団は警察が強制撤去した現場はテープを周囲に巡らしそのまま保存した。保存された現場には台なしになったテントとつぶれたテント柱、転がった花輪などがそのままに残っている。

ある市民ボランティアメンバーは「昨日朝、撤去現場を片づけようとする清掃車がきたが、公権力の誤りをそのまま見せるために撤去当時の姿を残すことにした」と話した。会社員ペ・スンジュ(49)氏は「故人を追慕するために市民たちが自発的に作ったものを警察が歩道まで上がってきて壊した」として「死者に対する最小限の礼儀さえ持っていない」と話した。

富川焼香所 募金額5千万ウォン “盧前大統領記念館に”

ソウルだけでなく故人の魂を賛える熱気は全国あちこちで冷めることを知らない。国民葬期間に市民焼香所が整えられた大邱2・28公園は巨大な展示場を彷彿とさせた。市民たちは木の間に張られた紐に盧前大統領に送る気持ちを込めた手紙と追悼詩,横断幕などを1万点余りも懸けた。キム・トゥヒョン大邱市民追慕委員会状況室長は「追慕文などはそれ自体が歴史の記録物」として「近い将来に整理してボンハ村の方に引き渡す予定」と話した。

10万人を越える追慕客が訪れた京畿富川市,松内駅広場の焼香所では黒いリボンと菊の花を買おうと自発的に募金したお金が5000万ウォンを越えた。富川市民追慕委員会関係者は「とても多額のお金が集まり募金箱を見えない所に移しておいたりももした」として「残ったお金は盧前大統領記念館建設に加えるようにする計画」と話した。

富川市民追慕委は焼香所を告別式が開かれた29日明け方4時頃撤去したが、一部市民たちがその場に小さな焼香所を再び設置し弔問がこの日も続いた。仁川地域 ‘ノ・ムヒョンを愛する人々の集い’(ノサモ)会員30人余りは仁川市,中区,新浦洞で盧前大統領の三虞祭を開き故人を追慕した。

ホン・ソクチェ,ソンチェ・ギョンファ記者,大邱/パク・ヨンニュル記者forchis@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/357944.html 訳J.S