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アムネスティ、3年ぶりに‘緊急行動’発動 「キム・ジョンウ前双龍(サンヨン)車支部長を釈放しなさい」

登録:2014-03-17 20:40 修正:2014-09-05 15:54
キム・ジョンウ前金属労組双龍(サンヨン)車支部長

150ヶ国支部に参加要請文
"控訴審でさらに重い刑量 憂慮"

 国際アムネスティがキム・ジョンウ(写真)前金属労組双龍(サンヨン)車支部長の釈放を促す‘緊急行動’に乗り出した。 キム前支部長は、警察による双龍車労働者大漢門焼香所の撤去を阻もうとして特殊公務執行妨害などの容疑で懲役10月を宣告され服役中だ。

 国際アムネスティは17日、韓国支部など150余ヶ国の支部ホームページなどにキム前支部長の釈放要求に参加してほしいという要請文を上げ、緊急行動に入った。 アムネスティは "韓国で労働組合活動家に対する弾圧が続く渦中で、控訴審でさらに重い刑量を受ける恐れがあるという憂慮により緊急行動に入った" と明らかにした。 キム前支部長は来る4月に刑期を終えることになるが、検察の控訴により進行中の2審裁判で刑が増える可能性が高いとアムネスティは見ている。

 国際アムネスティは緊急行動参加要請文で、韓国政府が労働権を弾圧する手段として損害賠償と仮差押さえを悪用しているとも指摘した。 アムネスティは "2013年5月現在、全国民主労働組合総連盟所属事業場の損害賠償被請求総額は1300億ウォン(125億円相当)余りで、双龍車労働者たちが賠償しなければならない金額も46億ウォンに達する" と説明した。

 国際アムネスティが2011年ソウル・京畿(キョンギ)・仁川(インチョン)の移住労働組合委員長だったミッシェル カトゥイラの強制退去措置に反対する緊急行動を行った後、韓国関連緊急行動に出たのは初めてだ。 国際アムネスティは人権侵害が発生し、緊急介入が必要だと判断する時に緊急行動を発動する。 ビョン・ジョンピル国際アムネスティ韓国支部キャンペーンチーム長は「韓国の労働権状況に対して国際アムネスティ各支部および事務局と国際労総などの関心が強い。 キム前支部長の事例は、損害賠償、集会の自由、柳成企業労働弾圧など諸般の労働権侵害状況に影響を及ぼしかねない象徴的事例なので採択された」と説明した。

 これに先立って、去る2月にサリル・シエティ国際アムネスティ事務総長は就任1周年をむかえた朴槿恵(パク・クネ)大統領宛てに書簡を送って、全国公務員労組設立申告差し戻し、全国教職員労働組合の法外労組通知、国家保安法の恣意的適用などを取り上げて韓国の人権侵害状況に対して憂慮を表明した経緯がある。 キム・ヒョジン記者 july@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/628652.html 韓国語原文入力:2014/03/17 20:20
訳J.S(1192字)

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