原文入力:2009-05-08午後10:28:06
松坡区 ‘蟻の村’ 勉強部屋
SH公社 “補償対象ではない”
←ソウル,松坡区,蟻の村の‘松坡夢の木’等の放課後勉強部屋の教師と学生たちが先月29日、SH公社の前で勉強部屋移住対策を要求して開いた集会で ‘松坡夢の木’ のある子供が手立て札を持っている。 写真提供 ‘松坡夢の木’
「出て行きたいのではなく壊すといって追い出されるものなのに、なぜ私たちの学校は一緒に行ってはいけないのでしょう?」キム・テゴン(21)氏は昨年12月ソウル市とSH公社が推進する‘松坡区,文井洞都市開発’のせいで15年近く住み続けた所を去り賃貸アパートの松坡区,長旨洞,松坡ファインタウンに移住した。しかし人生の一部である放課後勉強部屋は共に移ることができなかった。
‘蟻の村’生え抜きのキム氏にとって勉強部屋はとても特別なところだ。幼い時期に自身がそこで夢と希望を育て、今は教師として初・中等学生61人を見てあげる舞台だ。蟻の村は松坡区,文井2洞オリンピックファミリ-タウン南側に位置するビニールハウス村で、1980年代末から都市貧民たちがビニールハウスに一つ二つと入ってきて村を形成した。
7才の時の1995年、キム氏は蟻の村に引っ越してきたが、一人で暮らした父親は彼をきちんと世話することができず、蟻の村の他の子供たちのようにそのまま放置された。ところが水道水問題と子供たちの学校配分問題で始まった ‘住所地検索運動’ をしに集まった市民団体などは1999年 ‘松坡夢の木’ という放課後勉強部屋を開いた。小学校5年の時、勉強部屋に出会ったキム氏はボランティアの先生に授業を受けサークル活動もしながら夢を育てた。彼はいつのまにか大学を卒業し今は勉強部屋の社会福祉士として子供たちの垣根になってくれている。小学校を卒業する子供たちが増えて、2006年勉強部屋では初等部を‘松坡夢の木’に、中等部を‘虹色雨蛙’として分けた。
だが現在、勉強部屋は蟻の村撤去を控えて本来の位置に戻れずにいる。2006年12月近所の一般住宅に臨時の住みかを用意したが、住宅保証金不足でいつ引っ越しするかも知れない境遇に追い出された。蟻の村の子供たちが引っ越した賃貸アパートまで歩いて20分以上かかる。キム氏は「このように不安定な状況では子供たちにきちんと教育することはできない」として「蟻の村の子供たちがいる賃貸アパート周辺に私たちの勉強部屋も行けるとうれしい」と話した。
SH公社側は居住者でもなく営利行為をしているのでもないとし、勉強部屋移転に難色を示している。ファン・キリョン(41)勉強部屋運営委員は「公企業であるSH公社は ‘先進住居福祉’ を実現すると言いながら住居福祉は良い家だけを意味するものではない」として「地域住民の生活・文化空間も共に取りそろえなければならない」と話した。これに対してSH公社補償地籍1チーム関係者は「社会福祉施設に対する補償責任がSH公社にはない」と話した。
キム・ミンギョン記者salmat@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/353971.html 訳J.S