中国発のスモッグが韓半島に流入し、霧などと入り乱れながらソウル市が5日午後ソウル全域に‘超微細粉塵注意報’を発令した。 超微細粉塵に対する国家環境基準はまだなく、ソウル市が去る10月に独自基準を作って超微細粉塵警報制を施行して以来、史上初の措置だ。
ソウル市はこの日午後、大気の質が悪化し‘超微細粉塵(PM2.5)濃度が時間当り平均85μg/立方m以上の状態が2時間続く場合’という発令基準値を越えたことを確認し、午後4時を期して超微細粉塵注意報を発令した。 超微細粉塵の濃度は午後4時現在93μg/立方mまで上がった。 ソウルの微細粉塵(PM10)濃度も注意報基準に迫る166μg/立方mと測定された。 市は注意報発令の事実を電光掲示板、ホームページ、ツイッター等を通して知らせ、大気の質情報携帯メールサービスを申し込んだ市民など19万人には携帯メールで伝達した。
ソウル市は登山・サッカーなどの屋外活動の自制を呼びかけた。 子供、老弱者、呼吸・心肺疾患者には外出を控えることを薦めた。 ソウル市関係者は「学校や幼稚園も屋外授業を自制して、外出する時は黄砂マスクを使わなければならない。汚染物質を減らすために乗用車の運行も自制してほしい」と話した。
超微細粉塵は硝酸塩・硫酸塩などのイオン成分と金属化合物で構成されていて、直径が2.5μm以下だ。 直径10μm以下である微細粉塵よりはるかに小さい。 人が吸い込めば、より分けられずにほとんどが肺胞まで浸透して心臓疾患や呼吸器疾患を誘発すると知られている。
ソウル市気候環境本部は中国上海・青島地域から高濃度の微細粉塵が押し寄せて湿度76%以上の国内大気と混ざりながら微細粉塵と超微細粉塵により汚染が加重されたと分析した。 この日午後2時、上海の超微細粉塵濃度は219μg/立方mを記録したと伝えられた。
ソウル市は超微細粉塵濃度が時間当り平均60μg/立方m以上が2時間継続する時‘注意報予備段階’を、85μg/立方m以上を持続する時‘注意報’を、120μg/立方m以上を持続する場合に‘警報’を発令する。 超微細粉塵濃度はソウル市内25ヶ所の測定所の時間平均濃度を合算して平均値を算出する。
ソウル市気候環境本部は近い将来、中国側に‘ソウル-北京間リアルタイム大気情報共有’を提案し、来週には環境部とともに北京を訪問して中国側の大気環境改善方案を議論する予定だ。
国立環境科学院は6日、我が国の微細粉塵濃度が首都圏は微細粉塵予報等級の‘若干悪い’に該当する一日平均81~120μg/立方m、忠清(チュンチョン)・江原(カンウォン)圏は‘普通’である31~80μg/立方mを示すだろうと予報した。 科学院は地域により予報等級以上の高濃度微細粉塵が発生することもあるとし、環境部エアーコリア(airkorea.or.kr)を通じて地域別リアルタイム汚染度を確認することを呼びかけた。
チョン・テウ記者、キム・ジョンス先任記者 windage3@hani.co.kr