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国家情報院-コメント捜査係長、50回 電話・携帯メールやりとり

登録:2013-11-07 21:00 修正:2013-11-08 07:28
"分析結果がなぜはやく出て来ないのか
もしや野党の顔色を見て遅らせているのか"
国家情報院職員が督促 情況明らかに
国家情報院全景. 資料写真

 警察が国家情報院職員のインターネット掲示文・コメント事件を捜査している時、国家情報院側がソウル地方警察庁幹部に電話をかけ、証拠分析結果の発表を督促した情況が明らかになった。

 7日、ソウル中央地裁刑事21部(裁判長イ・ポムギュン)審理で開かれたキム・ヨンパン(55)前ソウル警察庁長官の公職選挙法違反容疑事件公判で、キム・ビョンチャン前ソウル警察庁捜査2係長が国家情報院職員キム・ハヨン(29)氏事件の発生日である昨年12月11日から16日まで国家情報院連絡官アン・某氏と50余回にわたり通話および携帯メールをやりとりしていた事実が公開された。 この日、証人として出て来たキム前係長は、アン連絡官が「分析結果がなぜはやく出てこないのか。 もしや野党の顔色を見て分析を遅らせ、分析が終わったのにできていないように装っているのではないか」と尋ねたと述べた。 これに先立ってパク・ウォンドン当時国家情報院国益情報局長もキム・ヨンパン前庁長に「政界の顔色を見ているのではないか」という話をしていた事実が明らかになったことがある。

 キム前係長はまた、13日キム・ハヨン氏がノートブックコンピュータなどを任意提出するという意を捜査チームに伝達する前、アン連絡官が先に電話をかけてきて「(コンピュータを提出しても)機密事項が流出しないよう保障できるのか」と尋ねたと明らかにした。 キム前係長は、キム・ハヨン氏が警察の調査を受けた14日、クォン・ウンヒ当時ソウル水西(スソ)警察署捜査課長に「コンピュータ分析が終わっていない状況で調査するのは慣行に合わない」として調査に反対したが、クォン課長が「国家情報院が(調査を受けに)出てくると言った」と言うと、キム前係長はアン連絡官に「分析も終わっていないのになぜ出てくると言うのか」と尋ねもした。

 このように捜査状況と関連した通話および携帯メールの交換事実を認めながらも、キム前係長は「アン連絡官から何回も電話がきたがほとんど受けず、受信拒絶の携帯メールを送った。 すると他の電話に連絡がきて通話を何度かした。 だが、決して捜査状況を知らせたことはない。 私の良心に合わないことだ」と主張した。

 また、キム前係長は検察の調査で「被告人(キム・ヨンパン)の指示を受けて国家情報院と協議したのではないか」という質問に「私も昇進候補者になった状態であり、国家情報院に嫌われれば情報報告が上がり捜査課長と部長が一発で飛ばされかねないので(口実を与えないために)接触を避けざるを得なかった」と話していたことが明らかになった。 これに対してキム前係長はこの日法廷で「捜査課長と捜査部長は一ヵ月前に昇進審査から脱落した。 次の審査を控えている状況であったため、国家情報院が昇進できるようにしないまでも、否定的な評価をすれば課長・部長が再び脱落しかねないと考えもしたという意」と話した。

イ・ギョンミ記者 kmlee@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/610248.html 韓国語原文入力:2013/11/07 20:10
訳J.S(1423字)

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