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統一教 日本人信徒 焼身試図‘重態’

登録:2013-08-23 08:56 修正:2013-08-23 21:50
文鮮明(ムン・ソンミョン)総裁1周忌に合わせて招請訪韓
加平 外国人宿舎の部屋を配分中に
日本人牧師にもシンナーを振り撒き…3人 火傷
22日午後、統一教の日本人信者が焼身を図り重態に陥った京畿道(キョンギド)加平郡(カピョングン)雪岳面(ソラクミョン)の統一教宿泊施設 清心ヴィレッジ(右側建物)から現場に出動したパトカーが夜遅く出てきた。 加平/パク・スヒョク記者 psh@hani.co.kr

 22日午後、京畿道(キョンギド)加平郡(カピョングン)雪岳面(ソラクミョン)松山里(ソンサンニ)の統一教施設である清心ヴィレッジで、統一教信者である50代の日本人女性が統一教牧師の50代日本人男性にシンナーを振り撒き焼身を試みた。 これら2人と付近にいた日本人女性が全身に2~3度の火傷を負い、ソウル漢江(ハンガン)の聖心(ソンシム)病院と加平清心国際病院に搬送されたが、シンナーを振り撒いた女性など2人は重態だ。

 彼らは統一教 文鮮明総裁の1周忌追悼式である23日(陰暦 7月17日)を翌日に控えて日本から入国し、宿舎として使われる統一教の社会福祉施設 清心ヴィレッジを訪れた。 警察と消防当局の説明を総合すれば、この日午後3時55分頃、清心ヴィレッジ1階ロビーで並んで部屋の配分を待っていた日本人女性(54)が、突然シンナーを取り出して自身と付近にいた統一教日本教会の牧師という日本人男性(53)に振り撒き火をつけた。 すぐそばで逃げて倒れた日本人女性(57)にも火が移った。

 シンナーを振り撒いた女性と男性は3度の火傷を負い重態に陥ったと伝えられた。 彼らの周囲にいた韓国人と日本人など10人余りが消火して建物には火が移らなかった。

 警察はシンナーを振り撒いた日本人女性が普段からうつ病症状で病院診療を受けていたという陳述を確保し、統一教関係者と目撃者などを相手に正確な経緯を調査している。 警察関係者は「シンナーを振り撒いた女性が陳述できる程度に状態が好転してこそ正確な事件の経緯が分かるだろう」と説明した。 統一教関係者は「シンナーを振り撒いた女性はうつ病を病んでいて、現在は信者でないことが把握された。 被害者二人は互いに見ず知らずの間柄」と明らかにした。 しかし具体的な入国経緯、日本での居住地域などは説明しなかった。

 清心ヴィレッジは社会福祉法人 清心福祉財団がシルバータウンとして運営し、統一教行事に参加する外国人信者が利用しているという。 ここから車で5分ほど離れた加平郡(カピョングン)雪岳面(ソラクミョン)の清心平和ワールドセンターでは、統一教の創始者である文総裁の追悼式が23日午前10時、日本人6000人余りなど信者2万人余が参加した中で開かれる予定だ。 近隣の路上には「伝統相続 遺業継承! 私たちの役割です」等、追悼行事を知らせる横断幕があちこちに懸けられていた。

 焼身直後、追慕行事会場周辺は混乱が起きた。 報道機関の取材車両が事故現場である清心ヴィレッジ前に集り、統一教側は警察に車両の統制を要請した。 だが、取材車両と追慕行事に参加しようとする車両があいまって一帯は深刻な交通混雑が起きた。 しかし焼身以後にも追慕行事参席者らを乗せた観光バスは続々と統一教側の案内を受けて灯りが点った清心ヴィレッジに入った。

 統一教は文総裁が昨年92才で別世する前に、事業側の後継者は四男のククチン(43)氏で、宗教側の後継者は七男のヒョングジン(34)氏と決めていた。 これに対して三男のヒョンジン氏が反発し、いわゆる‘王子の乱’が繰り広げられもした。 しかし文総裁が死亡すると四男と七男も実権から排除され、文総裁の夫人であるハン・ハクチャ(70)総裁が実権を掌握し、側近を要職に配置して教団を運営している。

加平/パク・ギョンマン、パク・スヒョク記者、チョ・ヒョン宗教専門記者 mania@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/600514.html 韓国語原文入力:2013/08/23 08:23
訳J.S(1741字)

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