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「解雇者復職させて再懲戒する」柳成企業―第2労組会議録 波紋

登録:2013-05-31 16:27 修正:2013-06-01 07:32
金属労組支会「捜査免避用の姑息な手だ」
柳成企業の忠北(チュンブク)ヨンドン工場が解雇者に送った「解雇処分取り消しおよび復職通知」公文書。第2項に再懲戒方針が明示されている。 全国金属労働組合 柳成企業支部牙山(アサン)支会提供

 2011年5月に攻撃的職場閉鎖と労働組合破壊試図で波紋を起こした忠南(チュンナム)牙山(アサン)の柳成企業が、解雇者27人を復職後に再懲戒すると表明して再び労組の強い反発を買っている。

 30日、全国金属労働組合 柳成企業支部牙山支会は、この会社の第2労組が23日作成した会議録を公開した。 既存労組では第2労組を会社側が現場労働者の他に管理職職員まで加入するように介入した“御用労組”と見ている。 第2労組の会議録を見れば、解雇者原職復職と損害賠償請求訴訟問題、負傷者の治療など懸案について「会社は、5月までに解決できなければ6月には解雇者を一括復職させて再懲戒をするという立場」となっている。

 ホン・ジョンイン牙山支会長は「会社から2011年10月18日付で解雇された27人を復職させると通知した日が今月28日なのに(写真)、すでにそれ以前に御用労組と会社側が内部的に協議をしていたことを示す証拠」と話した。 労組側は「会社側が対外的には解雇者らを復職させるふりをしながら、内部的には再懲戒を経て解雇しようとする二重的な態度を表わしたもの」と批判した。

 労使交渉は去る3月20日にホン支会長が151日ぶりに工場前での高空籠城を中止した後、決裂状態にある。 柳成企業労組は会社側が一貫して真正性のない交渉を行なっているとし、この日の午後、忠南牙山と忠北ヨンドンの全国4箇所の工場で組合員280人余りが参加して4時間の部分ストを行ない、31日から全面ストに入ることにした。

 全国金属労働組合忠南支部はこの日、雇用労働部天安(チョナン)支庁で記者会見を行なって「柳成企業労使関係正常化は不法行為の謝罪と処罰、原状回復が先だ。 解雇者復職カードは検察捜査を免れるためのものであり、6月の臨時国会で政治的圧迫を避けるという姑息な手であることが明白だ」と主張した。

イ・ギボン柳成企業工場長は「会議中なので会社の立場を詳しく話せない」として具体的な返事を避けた。

大田(テジョン)/チョン・ジンシック記者 seek16@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/589823.html 韓国語原文入力:2013/05/30 21:00
訳A.K(1104字)

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