北韓が5日、北韓駐在のロシア・英国など外国大使館に米国との戦争時の撤収に必要な待避計画を提出してほしいと要求した。
大統領府関係者は「北韓側がロシアなど他国の大使館に撤収と関連した話をしたことが把握された。 ただし、直ちに撤収しろというのではなく‘状況が危険であるため、(大使館人材を)疎開するなり、(大使館を)移転するなり、どのようにするのか知らせてほしいという形で話したと理解している」と語った。 これに先立ち、ロシア イタルタス通信は「北韓外務省がこの日、韓半島緊張状況と関連して北韓駐在ロシア大使館職員らと北韓内の他のロシア団体の人員を撤収することを提案し、平壌にある他の大使館にも同様の提案を伝達した」と報道した。
現在、平壌(ピョンヤン)に公館を置いている国は計24ヶ国だ。 北韓政府はこの日、ロシアの他に英国、ドイツ、スウェーデンなどヨーロッパ連合(EU)所属の国々の外交官を呼び、撤収に必要な計画を要求した。 ジェニハン駐韓英国大使館広報官は「北韓政府側が‘米国が戦争を起こせば我々は戦争をせざるを得ず、その場合我々はウィーン協約によりあなた方の脱出を支援する。 あなた方が必要なことは何かを4月10日までに知らせてほしい’と話した」と伝えた。
大統領府はキム・ジャンス国家安保室長主宰で緊急会議を開き、大使館撤収計画の提出を要求した意図を把握し、対応策を議論した。 大統領府核心関係者は「現在のところ(具体的な)撤収動向があるわけではないので状況を見守るほかはない。 落ち着いて対応している」と語った。 チョ・ヘジョン、キム・キュウォン記者 zesty@hani.co.kr